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日立製作所、鉄道の障害発生時に早期の障害原因の特定や復旧方法を指示するAI支援システムを2023年4月より山手線などで本番運用を開始

2022年11月28日 17時00分更新

文● ASCII

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 日立製作所は11月28日、鉄道の障害発生時に早期の障害原因の特定や復旧方法を指示するAI支援システムを開発。東日本旅客鉄道(JR東日本)とともに現場実証を経て実用化し、2023年4月より本番運用を開始する。

 日立製作所が独自開発した膨大な過去の記録から類似事象を判定し抽出するリコメンドAI技術を活用した「オペレーション・リコメンデーションシステム」をベースに、JR東日本が蓄積する障害対応の記録から類似事象を判定して原因の絞り込みや復旧方法の提案といった対応内容などを、現場の後方支援や指示を司る指令員向けに自動で提示して判断を支援する。

 とくに経験や知識だけでは類似性に気付くことが困難な発生頻度の低いまれな事象についても、独自の学習モデルにより、類似事象を抽出し提示することが可能という。

 日立製作所とJR東日本では2020年3月から共同で本システムの実証実験を行ない、従来は復旧におよそ2時間を要した事象に対して1時間程度に短縮ができる結果を得るなど、有効性を確認できたという。2023年4月より山手線などの首都圏在来線にて本番運用を開始する予定。

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