物理ボタンで操作できる機能は、やや物足りない
ケースに右上(2時位置)にリューズを模したボタンがあり、さらに右下(4時位置)にもボタンがある。リューズはアプリ一覧を表示するボタンで、アプリ使用中にはホーム(時計の画面)に戻したり、長押しして操作メニューを表示したりできる。右下にあるのは「機能ボタン」で、よく使うアプリを指定して、素早く起動することが可能。また、ワークアウトの計測スタートなど、確実さが求められる操作に使うこともある。
ほとんどの操作はタッチスクリーンでできる。レスポンスはスムーズで、わりと大きな画面なのでタッチのミスはほとんど起きないはずだ。ホームを長押しすると、文字盤のデザインを変更することができ、デザインによってガラリと印象は変わる。
文字盤を下方向になぞると「クイック設定」が表示。上になぞると通知を確認できる。右になぞると現在地の天気と再生中の曲名が表示。左になぞると心拍数、血中酸素、活動記録、天気予報、睡眠の記録などが次々と表示される。これらは「カスタムカード」と呼ばれ、ユーザー自身が表示させたカードを設定できる。
個人的にちょっと気になったのは、タッチ操作とボタン操作のどちらか片方では操作が完結しないこと。リューズを回せれば、アプリを選択して起動させられそうだが、画面のスクロールには指でなぞる必要が生じる。機能ボタンには1つのアプリしか指定できないが、2回押しや長押しで異なるアプリを起動できるようになれば、より便利なのになぁと感じたりもした。
これから手袋を使うシーズンに入るが、手袋では操作しづらい場面も出てくるだろう。ただし、ほとんどのスマートウォッチがそういう仕様なので、このウォッチだけの弱点というわけではない。ただ、せっかく2つの物理ボタンがあるので、もうちょっと活用できたらいいのに……と思ったのが本音だ。