先端テックニュースまとめ読み from MITテクノロジーレビュー 第210回
米国政府がバッテリー産業に大規模投資/テスラ元CTOが作った電池リサイクル工場
2022年11月21日 09時00分更新
米国政府がバッテリー産業に大規模投資、これまでとの違いは?
電気自動車の普及に欠かせないバッテリーの国内製造に米国が本腰を入れている。これまでも電池関連メーカーを対象とした助成金制度をいくつも用意してきたが、サプライチェーンの上流への投資を大幅に強化しているのが特徴だ。
テスラ元CTOが作った電池リサイクル工場、間もなく稼働へ
蓄電池の材料はもうすぐ不足する。レッドウッド・マテリアルズがネバダ州に建設中のリサイクル施設は、使用済み蓄電池から希少金属を回収することを目指している。このような施設が、電池材料の需給ギャップ解消に役立つかもしれない。
あのツイートで始まった—— 生きた歴史記録となった ツイッターの代え難い価値
イーロン・マスクの買収後のツイッターで混乱が続いている。過去16年間、人類史上もっとも多くの世界の人々の声を記録してきたツイッターが消滅したとき、何が起こるのか。
中国テック事情:ロシアを劣化コピーする中国のネット工作
中国を拠点とするボットネットが米国の選挙への干渉を試みているとの報道がなされた。緊迫する米中関係の変化について、識者と議論した。
「親」とは何か? 生殖医療技術の進歩が問う親子の関係
生殖医療技術の進歩により、遺伝的な親が4人以上いる子どもが生まれるかもしれない。「親であること」の本当の意味を考え直す必要がありそうだ。
世界最高解像度の「天の川銀河」形成シミュレーションに成功
東北大学などの国際研究チームは、138億年前の宇宙誕生から現在に至るまでの、天の川銀河が形成される様子のシミュレーションを実行。鉄より重い貴金属元素に富んだ星の多くが100億年以上前に、天の川銀河のもとになった小さい銀河で形成されたことを明らかにした。
短編映像をリビングへ、YouTubeがテレビでTikTokに挑む
ユーチューブが短編動画「ショート」に本腰を入れている。11月7日には、同社のテレビアプリの標準ホームページに、ユーザーの過去の視聴履歴に基づくおすすめのショートの映像が表示されるようにした。
JAXAが人工衛星データ活用でシンポジウム、新計測技術を公開へ
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2022年12月14日に、世界初の超広帯域マイクロ波計測技術と、その社会実装によって実現する未来社会に関するシンポジウムを開催する。専門家や事業者による講演のほか、開発中の超広帯域アンテナの実機や、航空機による観測実証実験で得られた人工電波の識別/分離結果や海況推定データなどの展示がある。
MITテクノロジーレビューからのお知らせ
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.8 脱炭素イノベーション
マサチューセッツ工科大学が発行する世界最古のテクノロジー雑誌「MITテクノロジーレビュー」による、「脱炭素イノベーション」特集号。新たな成長産業「脱炭素」「気候テック」イノベーションの最前線を追う
2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、日本でもGX(グリーン・トランスフォーメーション)戦略が立ち上がり、脱炭素技術の研究開発や事業化の動きが加速している。本特集号では、先行する世界の脱炭素イノベーションの最新動向を1冊に集約。次世代太陽光電池、プラスチックのリサイクル、地熱発電、グリーンスチールなど、注目のスタートアップ企業を一挙紹介するほか、岐路に立つ日本の自動車メーカーの脱炭素戦略、再エネの普及やウクライナ情勢で複雑化するエネルギー問題についても取り上げる。
企業に新たな利益を生み出す脱炭素ビジネスの「今」が見える1冊です。

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