レモン電池でスマートフォンを充電するにはスタッフが
何個おいしく食べないとダメ? そんなに食えるか?
電気を起こせるものを見ると、とりあえずスマートフォンを充電したくなる。もちろん読者のほとんどがそうだろう。そういうことにしておいてくれ!
ただレモン電池1個では、電子オルゴールも鳴らせないほど非力だ。しかし非力なバッテリーはレモン電池だけじゃない! 太陽電池パネルもかなり弱々で、以前スマートフォンを急速充電できるソーラーチャージャーを自作したら、A3コピー用紙ほどの太陽電池パネルが必要になった。
レモン電池で1Aを出力する急速充電するのは難しそうだが、500mA程度ならならなんとかなるかもしれない! そこで実際にレモン電池でスマートフォンを充電してみることにした。
レモン電池は電池と同じように直列つなぎと並列つなぎができる
もし豆電球の明るさが暗かったり、モーターの回転が遅かったりしたら、乾電池を直列つなぎにすればいい。こうすれば1本1.5Vだった乾電池でも2本で3Vまで電圧が上がる。レモン電池の場合はどうだろう? ためしに2個を直列つなぎにして電圧を測ってみると、1個のときは0.98Vだったが、1個にしたらおよそ2倍の1.90Vになった。これならスマートフォンの充電をする5Vを出力するには、レモンを5個直列につなぐだけでいい。

レモン電池1個からは0.98V取れる
またスマートフォンを充電するためには、最低500mAの電流が必要になるが、これはレモン電池を並列に何個もつなげればいい。つまりレモン電池5個を直列につないだ「レモン電池アレイ」(もしくはディジーチェーン?)を、たくさん用意し並列につなげば電流を稼げるのだ。
がっ! ここにきて問題が発生した。技術的にはレモン電池でスマートフォンの充電が可能だが、予算がっ! 予算がないっ! メロンやらパイナップルやらスイカやら、あまつさえレモンサワーとかビールを買っちゃったもんで、担当から渡されたお金のうち2000円ぐらいしかないのだ。そこでありったけのお金で買ってきたのが、このレモン。八百屋さんで20個買ったら1個オマケしてくれて合計21個。それに銅版と亜鉛板、大量のコード付きクリップなども用意しなければならず、予算は完全にオーバーだ。

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