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Pixel 7/Pixel 7 Pro発表! Pixel WatchはFeliCa入り! 第19回

【写真家レビュー】マクロと30倍ズーム搭載 Pixel 7 Proは処理能力が向上、グーグルAIの底力を感じる

2022年11月23日 12時00分更新

文● 鹿野貴司 写真●鹿野貴司 編集●飯島恵里子/ASCII

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「マクロ撮影」や「シネマティックぼかし」
Googleフォトの機能「ブレ補整」が追加

 ウルトラワイドカメラにオートフォーカスが搭載されたことで、マクロ撮影が可能になったのも新たなポイント。とくに切り替えもいらず、被写体に近寄ればメインカメラを使用していても、自動的にウルトラワイドカメラ+マクロモードに切り替わる。ちょっと説明すると画角が広い=焦点距離が短いレンズほど、最短撮影距離(ぎりぎり近寄れる距離)が短い。そこでウルトラワイドカメラに切り替わるのだが、料理やアクセサリー、花など小さなものを撮ることが日常的にあるような人にはありがたい機能だと思う。

 ただし、マクロモードは手動でオフにできるものの、自動のままではオンオフが頻繁に切り替わり、その都度レンズが切り替わる=フレーミングが変化する場面もあった。ここの動作の安定性は今後のアップデートに期待といったところか。

マクロモードで撮影。もっと寄れることもできたが、工夫しないと自分の影が写ってしまう。逆にいえばそこまで寄れるのがすごい

もはやスマホカメラの定番機能ともいえるポートレートモードだが、AndroidはiPhoneに比べて撮影可能な範囲が広い。ボケ味もナチュラルだ

 また動画で背景をボカして撮影できる「シネマティックぼかし」や、Pixel 7/7 ProというよりもGoogleフォトの機能だが「ブレ補整」が加わった。手ブレやピンボケを補正してくれるのだが、ほかのスマホやカメラで撮影した画像にも適用できる。またPixel 6/6 Proで話題になった「消しゴムマジック」もプロセッサーの進化により、処理能力が向上している。

「消しゴムマジック」には、「消去」とともに「カモフラージュ」というモードが新たに登場。目立つ部分を目立たなくしてくれるという。左が元画像、右が適用したもの。指示した部分の彩度を落とすようだ

Pixel 6/6 Proの目玉機能「モーション」ももちろん継承。2つのモードのうちの「長時間露光」で、風で揺れるのれんを写してみた

「モーション」のもう片方のモード、「アクションパン」は個人的にPixelシリーズでもっともすごい機能だと思う。被写体を探していると、かわいいカフェバスが……

その後、街を撮り歩いていると、流し撮りをしたカフェバスに遭遇。実は何度か撮らせてもらったことがあるのだが、今回もカナダ出身の彼が流暢な日本語で「僕、秘密ないから何でもOK!」。そこでポートレートモードでかっこいいポートレートを。フィルタの「モデナ」をかけつつ少し調整。イメージ通りの一枚になった

 私物ではiPhoneを使って久しいので、Androidの使い勝手には正直少し戸惑いも感じる。しかし、使い込むうちに気付く点もあり、あえて難しいことをさせないiPhoneとは違った魅力を感じた。今回はカメラ機能、しかも静止画のみしか試していないが、その底力を十分感じることができた。

 

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筆者紹介――鹿野貴司
 1974年東京都生まれ、多摩美術大学映像コース卒業。さまざまな職業を経て、フリーランスの写真家に。広告や雑誌の撮影を手掛けるかたわら、精力的にドキュメンタリーなどの作品を発表している。

 写真集に「山梨県早川町 日本一小さな町の写真館」(平凡社)など。公益社団法人日本写真家協会会員。

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