2022年10月18日から21日まで開催された「CEATEC 2022」。国内外の最先端技術などを取り扱う企業が多数出展した。この記事では「グローバル」エリアのイギリスとフランス企業の出展を中心にチェックしていく。
世界地図を3メートル四方に分け、3つの単語を割り当てる地図サービス
【ワットスリーワーズ】
世界地図を3メートル四方に区分けし、それぞれの区分に3つの単語「3ワードアドレス」を割り当てて、唯一無二の住所とする地図サービス、「ワットスリーワーズ(what3words)」。2013年にイギリスで創業したスタートアップで、すでに日本にも進出しており、日本語でのサービスも提供中。国内ではメルセデス・ベンツのナビゲーションシステムにも採用されている。
ビルや家だけでなく、大きな公園なども細かく区分できるので、たとえばライドシェアの待ち合わせ場所や、フードデリバリーの配送場所などを細かく指定できる。使われている単語は日本語の場合ひらがなで、最大7文字ほどの単語が割り当てられている。
イギリスのコネクテッドカーサービスプロバイダーによる駐車場情報アプリ 【Parkopedia(パーコペディア)】
15年程前にイギリスでスタートしたコネクテッドカーサービスプロバイダーで、日本市場へは2年ほど前から参入しており、駐車場の情報を提供する機能をメインとするアプリを提供。全国1300の市町村区にある400万台分の駐車スペースが登録されており、料金のほかクレジットカードが利用できるかどうか、障がい者向けのスペースがあるかどうかなど、詳細な情報がチェックできる。
また一部駐車場では、駐車料金やEVへの充電の支払いなどの連携機能もあり、クルマから降りることなく支払いできるケースもあり、利用時にスムーズな決済が可能だ。国内の駐車場団体にも加盟しており、駐車場の新規オープンや閉鎖、料金の変更などは随時更新しているとのこと。
2016年設立のフランス家電メーカーが食洗機を日本市場に投入
【Daan Tech】
フランスで2016年に設立された家電メーカー。日本市場に食洗機を導入する目的で出展していた。展示していたのはパステルカラーのフランスらしさがあふれる食洗機「Bob」。あえて乾燥機能を省くことでコンパクトなサイズを実現しており、日本のキッチン事情にも合いそうだ。
乾燥機能はないが、洗浄が終了すると自動でドアロックが開き、すこしだけ隙間ができる。温水での洗浄のため庫内は熱くなっているので、その余熱で水気が飛ぶとのこと。また水はタンク式だが、別途水道に接続も可能だ。本体サイズは49cm×49cmで1人から2人分の食器洗浄を想定している。
湿気の多い日本で自然乾燥が上手くいくか気になるが、説明員によると日本でもアパートなどではエアコンが効いているので乾燥するのではと話していた。
10秒ですべての歯を磨けるY字型の音波振動歯ブラシ
【Y-Brush】
Y字の歯ブラシを使って、たった10秒ですべての歯を磨ける音波振動歯ブラシ「Yブラシ」を展示。Y字の上の部分にブラシがあり、歯で噛んでセット。電源をオンにすると電波で振動し左右に少し動かすことで、すべての歯を一気に磨く仕組みだ。
欧州市場ではすでに販売しており、本体+ブラシのセットで79.99ユーロ(約1万1700円)。交換用のブラシは34.99ユーロ(約5100円)となっている。ブラシの交換は数ヶ月おきとのこと。