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スタジオユリグラフ、思い出の本を交換するSNS「思い出書店」ベータ版開始

 合同会社スタジオユリグラフは2022年11月1日、思い出の本の交換で新たな本や人とつながるオフライン起点のSNS「思い出書店」のベータ版提供を開始した。あわせて協業パートナーとなる企業や店舗も募集している。2023年1月の正式ローンチまでに100拠点の展開を図る。

「思い出書店」は思い出の本をお金で購入するのではなく、交換し合うSNSサービス。各地にある「拠点」と、本を登録する「アプリ」、履歴を閲覧するための「ウェブサイト」の3つで成り立つ。拠点には、ほかのユーザーの思い出の本のほか、思い出を書くための「帯」を設置。持ち寄った本の思い出を書いて、本に帯を巻く。

「思い出書店」の公式LINEから、帯に印刷されている固有のIDナンバーと、持ちよった本のタイトルを登録。交換したい本のIDを入力すれば交換が完了するシステムだ。本の交換履歴や今持っている本はデータベースに記録され、公式ウェブサイトから見られる。自分の本が交換されると、LINEで自動メッセージが届く。2023年1月には「コメント機能」としてコメントを通じた交流も可能にする予定だという。

 スタジオユリグラフは2022年夏から沖縄県名護市のコミュニティパーク「coconova」にて店舗を運営し、実証実験を行った。システムに登録された書籍の数は130冊以上となり、公式instagramアカウントのコメント欄では本の思い出を書き合うといった交流も生まれているという。

 協業パートナー募集では、拠点に設置する帯や利用POP、ショップカード100枚といった一式を拠点パックとして提供。サイト内への拠点ページ掲載やinstagramでのタグ付け投稿サービスを行う。活用例として、小売店は店の顧客に合わせた思い出の本を通じて集客、リピーター化を図ったり、地方創生では思い出の本を並べることで、土地に住む人の「顔」の見える場づくりを図ったりすることを想定しているという。協業パートナー導入費用は5500円(送料別)。

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