第12世代のインテル「Core i7-1260P」、Blu-ray Discドライブを搭載
<LAVIE N1575/EA>は、仕事や趣味、そして家族の1台にふさわしいスタンダードノートPCだ
ノートパソコンは使用目的に応じて、サイズや機能などが異なる多種多様なカテゴリーに分けられている。その中で、持ち運びにはあまり適さないサイズだが家中のどこにでも置ける省スペースデスクトップパソコン的なポジションで、色々な用途をそつなくこなせるノートパソコンを"スタンダードノートパソコン"と呼んでいる。ノートパソコンの中でも売れ筋のカテゴリーだ。
NECパーソナルコンピュータの<LAVIE N15>は、そんなスタンダードノートパソコンの好評シリーズだ。15.6型ワイド液晶ディスプレーを搭載し、エントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広くラインアップが揃っている。
今回、<LAVIE N15>シリーズの2022年秋冬モデルの中から、CPUに第12世代インテル「Core i7-1260P」を搭載し、BDXL対応のBlu-ray Discドライブも備える<LAVIE N1575/EA>をお借りできた。高性能プロセッサーに光学ドライブを搭載した上位モデルで、個人向けのスタンダードノートパソコンに求められる機能が一通り揃っている。まさにオールインワンなモデルだ。
本記事では、この<LAVIE N1575/EA>の使い勝手やパフォーマンスについて、詳しく見ていきたい。
<N1575/EA>シリーズ 主なスペック | |
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ディスプレー | 15.6型(1920×1080ドット、IPS液晶) |
CPU | インテル「Core i7-1260P」(12コア/16スレッド、最大4.7GHz) |
グラフィックス | インテル Iris Xe グラフィックス |
メモリー | 16GB(8GB×2、DDR4) |
ストレージ | 512GB SSD(PCIe 4.0) |
光学ドライブ | Blu-ray Discドライブ(BDXL対応) |
インターフェース | USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI出力端子、有線LAN(1000BASE-T)、ヘッドフォンマイクジャック |
通信規格 | Wi-Fi 6E(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)+Bluetooth 5 |
カメラ | 約200万画素ウェブカメラ(プライバシーシャッター付き) |
バッテリー駆動時間 | 約7.5時間(公称) |
サイズ | 362.4(W)×254.7(D)×22.8(H)mm |
質量 | 約2.2kg |
OS | Windows 11 Home |
使い勝手の良い堅実でシンプルなデザイン
まずは、<LAVIE 1575/EA>の外観を中心にチェックしていこう。<LAVIE 1575/EA>は15.6型スタンダードノートパソコンとしてベーシックなサイズ感のノートパソコンで、いくつかのこだわり設計ポイントも見受けられる。
今回お借りした試用機の型番は<LAVIE N1575/EAR>で、「カームレッド」という赤色をメインとした赤と黒のツートン仕様のデザインを採用する。使われている赤色も“ド派手でビビットな赤!”というよりも、落ち着いた雰囲気もあわせ持つ深みのある赤色だと感じた。
そして天板の中央には三角形を2つ組み合わせた「LAVIEシリーズ」の特徴的なロゴマークが鏡面仕上げであしらわれている。外見上の目立つデザインはこのワンポイントのロゴマークくらいで、全体的にシンプルで堅実的なのが好印象だ。老若男女問わず誰が使っていても違和感のないデザインに仕上げられている。
<LAVIE N1575/EA>のカラーバリエーションには、このほかに「ネイビーブルー」の<LAVIE N1575/EAL>と、「パールホワイト」の<LAVIE N1575/EAW>がラインアップされており、好みで選択できる。ただ、ノートパソコンの主な用途に動画視聴があるのならば、液晶ディスプレー周囲のベゼル部が黒色になっているカームレッドかネイビーブルーが良いかもしれない。
筐体サイズについては液晶ディスプレーを閉じた状態で362.4(W)×254.7(D)×22.8(H)mm、質量は約2.2kgとなっている。昨今のスタンダードノートパソコンとしては標準的なサイズと重さと言える。ACアダプターのサイズも108.5(W)×46.5(D)×29.5(H)mmで質量約240gと小さめだ。
持ち運びに適した機種というわけではないが、家の中で好きな場所に運んで作業をする程度であればまったく苦にはならない。ノートパソコン用のキャリーバッグを用意すれば持ち運びも比較的容易なサイズと重さだろう。
搭載する15.6型ワイド液晶ディスプレーは、画面解像度1920×1080ドット(フルHD)で、IPS方式の液晶パネルを採用。高視野角のIPS方式なので上下左右の斜めから覗き込んでも色や明るさの変化はほとんどない。複数人で覗き込んでも見やすさに問題はないだろう。
なお、液晶パネルの表面処理はグレア(反射)タイプを採用している。画面への映り込みは増えるものの、高いコントラスト感と透明感が得られ、特に動画や写真の鑑賞において実力を発揮する液晶ディスプレーだ。
そのほか、液晶ディスプレー周囲のベゼルは狭額縁仕様で、上部ベゼル中央にはプライバシーシャッターを備えるウェブカメラと、ステレオマイクを搭載。そのままオンライン会議などで活用できる。
また、液晶ディスプレーを開くと天板のお尻部分が筐体後部を持ち上げ、タイピングしやすい傾斜を作ってくれる「リフトアップヒンジ」という構造を採用する。ここもこだわり設計ポイントのひとつとして挙げられるだろう。