親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第192回
Honeys、WEGO、SHEIN、GRL……あなたは使ってる?
Z世代の人気1位はAmazon、お目当ては流行のプチプラファッション
2022年11月08日 09時00分更新
Z世代の通販人気1位はAmazon
今年のブラックフライデーは11月25日。ところで、10代のネット通販事情はどうなのだろうか。Z世代を対象としたバイドゥの「実際に使っているECサイトトップ10」(2021年12月)を見ていこう。
1位は「Amazon」。品揃えが豊富、配送がスピーディーなどの理由で、なんでもAmazonで買うという若者は多い。有料のAmazonプライム会員になると、配送のお届け日時を追加料金なしで指定できたり、Prime Videoで映画やオリジナル作品などが見放題になる点も人気の理由のようだ。
「Amazonならなんでもあるし、ほかのところでイチから支払い方法とか住所とか入力するのが面倒くさい。ここだけで済むのが便利」という学生は多い。ただし、なんでもAmazonで済ませるあまり、送料が数万円など高額に設定されているのに気づかずに購入してしまって失敗するなどのケースも少なくないようだ。
2位はポイントが貯まりやすいという理由で「楽天市場」。「お買い物パンダがかわいい。LINEスタンプはいつもお買いものパンダ」などという支持もある。
3位は「Honeys」。Z世代を含む広い層から人気の高いアパレルブランドであり、通販だけでなく実店舗でも購入するなどの支持を集めている。なお、Honeysは顧客満足度で3年連続1位となっている(JCSI衣料品店/2019年度~2021年度)。
流行のプチプラファッションが人気
4位はZ世代の中なかでもより若い層から支持を集めるアパレルブランド「WEGO」。5位「ZOZOTOWN」、7位「SHEIN」、8位「INGNI」、9位「GRL」、10位「夢展望」など、アパレル・ファッション系通販サイトが多く入っているのが特徴だ。ZOZOTOWNでは、2ヵ月後に支払いができる「ツケ払い」機能を支持する声もあった。
なお、6位にはeBay Japan合同会社が運営する日本国内向けオープンマーケットプレイス「Qoo10」がランクインしている。韓国コスメやアパレルをはじめとしたあらゆるジャンルのモノが手に入るECサイトであり、韓国製品が多く手に入るとして流行に敏感な層の支持を集めている。
若者は通販で、「プチプラで流行のモノ」「若者の支持を集めるアパレルブランド」などを多く購入している。お金がなくてもおしゃれしたい気持ちを反映させた結果と言えるだろう。若者のファッションに興味がある方は、このようなサイトを覗いてみてはいかがだろうか。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

この連載の記事
-
第319回
デジタル
オフ推奨! Instagram「位置情報共有」機能の設定変更方法を画面付きで紹介 -
第318回
デジタル
60代以上のスマホ所有率は10年で4倍の約9割! ガラケーはわずか●% -
第317回
デジタル
ライブ配信で未成年の高額投げ銭トラブルを防ぐには「支払い方法」を押さえましょう -
第316回
デジタル
TikTokの利用時間を制限する方法! 休憩時間や就寝時刻のリマインダーも可能 -
第315回
デジタル
違法のオンラインカジノ、利用者数は約196.7万人、経験者は約336.9万人に -
第314回
デジタル
若者の3割がトラブル被害! インターネット通販の被害額は高額化傾向に -
第313回
デジタル
Instagramの利用時間を制限しよう! スリープモード設定でやめやすく -
第312回
デジタル
10代男性の半数は対面よりSNSのほうが楽しい!「対面よりもSNSのほうが気楽」も全年代の半数以上に -
第311回
デジタル
SNSで言い合いや批判書き込みを経験する割合は10代~20代前半男性が最多 -
第310回
デジタル
6つのスタンプが合体!? LINEのスタンプアレンジ機能の使い方 -
第309回
デジタル
10代は自宅と通学中に趣味・娯楽を検索している(昼間は学校なのでNG) - この連載の一覧へ