仕事で使えるビジネス版LINEである「LINE WORKS」(ワークスモバイルジャパン)の連載では、アカウント作成の基本からビジネスシーンでの活用術、便利なTipsなどを紹介していく予定。第93回は、LINE WORKSをフリープランから有償プランに切り替える方法について解説する。
1人月々450円の有償プランで業務効率をグレードアップ
LINE WORKSは無料でも100人まで使える太っ腹サービスなので、中小企業の多くは気軽に使い始められる。しかし、ストレージが5GBとやや少なく、管理者機能にも制限があるなど、LINE WORKSを使いこなすほどにもどかしくなってくる。
スタンダードプランなら、フリープランのストレージ容量5GBから1TBへ大幅に増量され、年額契約で月当たり450円/ユーザーと手ごろだ。LINE WORKSを導入することで業務効率を向上できるのであれば、企業としては特に気になる金額ではないだろう。制限されている機能を使いたいなら、LINE WORKSをさらに活用するためにも、有償プランへのアップグレードをオススメする。
アップグレードは管理者画面から行なうのだが、PCから操作する必要がある。スマートフォンやタブレットには対応していないので注意すること。管理者画面の「アップグレード」→「プランのアップグレード」をクリックし、「スタンダード」の「アップグレード」をクリックする。「アドバンスト」プランを利用したい場合でも、まずは「スタンダード」にアップグレードする必要がある。
続いて、年額契約か月額契約を選ぶ。年額契約は1年契約で、ライセンス数を基準にした料金を毎月支払う方式だ。割安になる代わりに、契約期間中にサービスを解約する場合は違約金が発生する。途中で従業員が増えた場合は、ライセンスを追加することは可能だが、退職したからといって削除することはできない。人数の増減が少ない企業ならお得に利用できるだろう。
月額契約は、月額540円/ユーザーとなるが、利用があったユーザー数分だけ毎月支払う方式となる。メンバーの追加や削除は自由に行えるので、人数の増減が多い企業に向いている。
契約するプランや決済日、金額などを確認したら、企業名や会社の住所、電話番号といった決済情報を入力する。月の途中でアップグレードした場合は、日割りで料金が計算され、後払い決済となる。
最後に、決済を行なう。決済には、クレジットカードに加えて、LINE Payも利用できる。法人クレジットカードを持っていない会社やクレジットカードを持っていない学生のグループでも、有償プランを利用できる。すでにクレジットカード決済を登録している場合でも、好きなときにLINE Pay決済に切り替えることができる。
販売パートナー経由でLINE WORKSを契約した場合は、請求書払いなどに対応してくれるところもある。クレジットカードやLINE Pay払いに対応できない場合は相談してみよう。
有償プランは機能の追加だけでなく細かい設定が行なえるのもポイント
決済が完了したら、アップグレードできる。有償プランには各種オプションも用意されており、追加ストレージやアドレス帳の拡張、トークのデータを10年間保存できるアーカイブなどを利用できる。
ちなみに、何らかの手違いでアップグレードしてしまった場合、キャンセルが効かないので要注意。有償プランからフリープランに戻すことはできないのだ。とはいえ、日が変わらないうちにLINE WORKSの退会処理をすれば料金は発生しない。どうしてもフリープランを続ける必要がある場合は、新たにアカウントを作り直そう。
有償プランではできることが増えるだけでなく、きめ細かい設定が行なえるのもポイント。チームトークルームで使わない機能を無効にする、といったことが可能になる。ユーザーが使いやすいようにカスタマイズすれば、もっと業務効率が向上はずだ。フリープランを使っているユーザーは、有償プランへのアップグレードを検討してみてはいかがだろうか。
有償プランの契約に関してわからないことがある場合は、LINE WORKSの電話窓口に相談してみよう。
LINE WORKS 活用相談窓口
03-4316-2996
受付時間:午前10時~12時、午後1時~6時(土日、祝日、弊社指定休業日を除く)
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