Ryzen 7000シリーズで高性能ゲーミングPCを自作したい人におすすめ
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高効率なVRM設計に、効果的に冷えるヒートシンク
次はCPU電源回路を中心に見ていこう。まずはEPS12V。本製品ではEPS12V×2を採用している。このあたりはハイエンドモデルでは当然なので、次に進もう。
VRMは18+2+1フェーズ構成だ。PWMコントローラはInfineon「XDPE192C3B」。MOSFETはメインCPUフェーズ用にInfineon「TDA21490」(90A)、MISC用1フェーズはMaxLinear「MxL7630P」(30A)を組み合わせていた。とくにCPU側、18フェーズで各90Aという構成はRyzen 9の定格運用なら負荷率10%弱という計算になる。実際のところブーストが効くとさらに大電力が要求されるとしても、MOSFETの発熱はかなり小さく抑えられるだろう。
VRMヒートシンクはI/Oシールドカバー付近までが一体となった「拡張ヒートシンク」。CPUソケットの左側、上側の2ピース構造で、今回ダイレクトタッチヒートパイプを用いて接続されている。表面はフラットに近いが側面は5本の溝が掘られ、放熱面積を拡大した構造だ。
ではVRM回路およびヒートシンクの性能をベンチマークで負荷をかけ確認してみよう。今回用いた機材は、CPUがRyzen 9 7950X、CPUクーラーがMSI「MEG CORELIQUID S360」、メモリがKingston「Fury Beast RGB KF560C36BBEAK2-32」(DDR5-6000、16GB×2)、ビデオカードがMSI「Radeon RX 6950 XT GAMING X TRIO 16G」、SSDはPCI Express 4.0 x4対応1TB、電源がMSI「MPG A850GF」などを用いている。