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Quest 2を越える設計と価格が魅力!4万9000円のVRHMD「PICO 4」をレビュー

2022年10月19日 13時00分更新

文● 島徹 編集●ジサトラハッチ

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重量バランス改善で、VR中の軽量感と快適さを大幅アップ

 PICO 4の機能は前述の通り、PCやスマホがなくても内蔵OSとストアでVRアプリを購入し、実際に手足を動かしつつゲームを楽しめるスタンドアローンVR機器だ。また、ゲーミングPCと接続してSteamVRなどのPC用VRアプリ・ゲームも楽しめる。

PICO 4本体とコントローラーがあれば、いつでも体を動かしてVRゲームを楽しめる。使用に別途機器は必要ない(写真は発表会より)

 VRの利用環境はQuest 2と同じく、6DoFでのインサイドアウト方式を採用。起動時に部屋内のプレイエリアを設定し、立ったまま自由に動いてゲームを楽しめる。もちろん着座状態でのプレイも可能だ。部屋に別途ベースステーションを設置する必要はなく、装着するだけで気軽にVRアプリを楽しめる。

前面から後方にかけての四隅にインサイドアウトセンサーを搭載。前面中央にカラーパススルーカメラを搭載

 プロセッサーはQualcomm XR2、メモリー8GBだ。ストレージ容量は128GBまたは256GBの2モデルとなる。Quest 2と同じプロセッサーだが、メモリーが2GBだけ多い。

 なお、グローバルの発表会で発表された、PCとのワイヤレス接続をより簡単に安定化できるPCワイヤレスドングルや、足の動きを取得できる「PICO Fitness Band」、視線追跡やフェイストラッキング(表情認識)機能を持つ上位機種「PICO 4 Pro」の発売は現時点で未定だという。

 VRゴーグルについて、メーカーはPICO 4の軽さと快適さを強みとしている。ただ、この説明にはやや解説が必要だ。

 PICO 4は重量を前面のゴーグルと、背面の後頭部サポートに分散。これによって装着時の前後の重量バランスが安定し、多くのVR機器よりもかなり軽くなったという印象を受ける。ゲーム中に頭を動かしたときもゴーグルがズレにくく使い勝手が良い。

POCO 4はゴーグル部と背面の後頭部サポートに重量を分散。実測584gと突出して軽いわけではないのだが、装着時の前後の重量バランスが良く、軽量かつ着け心地が良いと感じる

 Quest 2など従来のVRゴーグルの多くは、前面のゴーグル部のみが重たく前へと引っ張られるような重量感や、頭を動かした時に遠心力でゴーグルがズレやすいという不満点がある。PICO 4では重量バランスの改善でこれらを巧みに解決したというわけだ。

こちらはQuest 2。実測530g(初期の64GBモデルにシリコンフェイスカバーを装着)だ。実はこちらの方が軽量なのだが、装着し比べるとゴーグル部分がかなり重たく感じる

 ただ、実重量を比べるとPICO 4(実測584g)のほうがQuest 2(実測530g)より重たい。まとめると、PICO 4は実重量だと軽量とはいえないが、設計の工夫によりスペック値を大幅に超える軽量感や快適な操作性を実現した製品と言える。

 VRゴーグルの脱着だが、ストラップ部を大きく上げ下げできるほか、背面の大型ダイヤルで簡単に締められる。個人だけでなく、着け外しの多い業務や開発用途でも便利そうだ。装着のコツとしては、最初は頭頂部のストラップを緩めておき、ゴーグル側とストラップの後頭部側が頭をしっかり挟める状態を作ってから頭頂部のストラップを締めるといいだろう。

装着状態。ストラップ背面の大きいダイヤルを締めると、頭を前後からしっかりと挟める

ストラップを大きく上げ下げできる。不慣れな人へ装着させるときに便利な仕様だ

 眼鏡をかけている人向けに、標準で眼鏡をかけたまま装着するための眼鏡スペーサーが付いている。ゴーグルには磁力で簡単に脱着可能だ。眼鏡を利用している人にも試してもらったが問題なく利用できた。また、眼鏡ブランドJINSのオンラインショップで専用視度補正レンズを販売する予定もあるという。

本体とおもな付属品。鼻周りを塞ぐノーズパッド、眼鏡利用者向けのスペーサー、充電器が付属する

ゴーグルのクッション部分は磁力でくっついており簡単に外せる。眼鏡スペーサーを挟むことで、ゴーグル内に眼鏡ぶんの空間を作れる

 充電器はUSB Type-C 20Wのものが付属。USB-C端子からの充電は最大20WのUSB Quick Charge 3.0/Power Deliveryに対応している。USB Type-C端子はPCとの接続にも使う。

 ヘッドフォン端子は非搭載だが、USB Type-Cヘッドセットやスマホ向けのイヤフォン変換+充電アダプターなどをUSB Type-C端子に繋ぐと動作することを確認できた。このほか、Bluetoothヘッドセットも利用できる。

 コントローラーは左右に1つずつアナログスティックとホームボタン、トリガーボタン、グリップボタンを搭載。加えて、左コントローラーにはXYボタンとメニューボタン、右コントローラーにはABボタンとスクリーンショットボタンを搭載する。スクリーンショットボタンは単推しで撮影、長押しで画面を録画できる。

左右の色の違う○ボタンはホームボタン。便利だが、ゲーム中にメニューと間違えて押してしまうこともある。右のスクリーンショットボタンは便利だが、今のところSNS連携機能などはない

 さらに、アナログスティックとトリガーボタン、左右のABXYボタンにはタッチセンサーが搭載されていることをSteamVRのVRChatなどで確認できた。

 電源は単三電池2本。コントローラーの重量は実測179gだ。Quest 2の実測153g(単三電池1本)と比べて電池1本分(約22g)重たいが、実際の操作時は特に気にならない。

コントローラーは電池込みで179g。電池はボックスごと外れる仕様だ。充電池などの周辺機器も無理なく出せそうな設計になっている

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