ASUS JAPANは、海外では7月に発表していた「ROG Phone」シリーズの最新モデル「ROG Phone 6」「ROG Phone 6 Pro」の国内リリースを発表した。発売日はともに10月7日。ROG Phone 6の12GB/256GBモデルが12万9800円、同16GB/512GBモデルが14万9800円、ROG Phone 6 Pro(18GB/512GB)が16万9800円。
現行最高峰のスナドラ8+ Gen 1の性能を
強力冷却機構で最大限発揮させる
ROG Phone 6における最大の特徴は、現行最高峰のSoCである「Snapdragon 8+ Gen 1」や最大で18GBメモリーを搭載するなど、文句なしのスペックを採用しつつ、同時に冷却性能についても究極と言えるレベルで実装することで、充電中や長時間にわたるゲームプレイといった条件を問わず、その高性能を維持し続ける点にあると言える。
まず、SoCは前述のとおりにSnapdragon 8+ Gen 1。Snapdragon 8 Gen 1と比べると、単に動作クロック、処理性能が上がったというだけでなく、パワー効率という点でも大きく改善されているとする。Snapdragon 8 Gen 1端末ではAntutu 9のスコアは100万点前後に留まるが、18GBメモリーを搭載したROG Phone 6 ProではASUSのテストで112万6983点。編集部でも110万点を超えるスコアを確認した。
冷却性能については、「1~15分」「15~30分」「1時間以上」という3つのシーンが想定されてハードウェアが設計されている。「1~15分」では、メインボードの下に約1000度まで安定した耐熱性を持つ窒化ホウ素のサーマルコンパウンドを装着。熱を発散させることで、サーマルスロットルリングによるフレームレートの低下を防ぐ。
「15~30分」ではさらにその周囲に、大型化されたグラファイトシートやベイパーチャンバーが装備される。ROG Phone 6では、3000mAh×2で6000mAhのバッテリーを搭載するが、SoCはこの真ん中部分に設置。効率よく熱を発散させるだけでなく、発熱による不快な感覚を持たずにゲームプレイを楽しめるようになっている。
そして最後に「1時間以上」。充電しながらのゲームプレイではさらに発熱が激しくなるが、こうした場面で追加したいのがオプションの「AeroActive Cooler 6」(1万2480円)だ。
AeroActive Cooler自体は従来モデルでも用意されていたが、今回はついにペルチェ素子も搭載。通常はファンのみで動作するが、長時間のプレイでペルチェ素子が機能。マックスでの動作(フローズン)は充電ケーブルが繋がれたときだけ動作する。なお、このAeroActive Cooler 6は冷却機能だけでなく、左右にボタンが2つあるほか、LEDのイルミネーション表示などの付加要素もある。
6.78型AMOLEDはリフレッシュレート165Hzをサポート
側面のAirTriggerもさらに進化した
ディスプレーについては、前モデルと同じく6.78型AMOLED(1080×2448)を採用。リフレッシュレートは最大165Hzになり(前モデルは144Hz)、応答速度は1ms、タッチサンプリングレートは720Hz、コントラスト比は100万:1。本体内蔵の大型スピーカーやイヤホン端子と組み合わせ、ゲームはもちろん、映像を楽しむのにも適した端末となっている。
ゲーミングスマホとして、パフォーマンスとともに重視される操作の部分では本体側面の超音波タッチセンサーを用いた「AirTrigger」が引き続き採用。タップやスライドなど、9つの設定が用意されている。また、モーションセンサーとの組み合わせで、たとえばAirTriggerを押しながら端末を動かしてFPSでの視点を変更するなど、リアリティーのあるゲームの楽しみ方も可能になっている。
単体でもROG Phoneに取り付ける形でも、2つのスタイルで使えるオプションの「ROG Kunai 3 Gamepad」(1万2080円)は引き続き用意。今回はホワイトの新色が加わっている。
ROG Phone 6とROG Phone 6 Proの違いとして、メモリー/ストレージ容量以外に本体デザインもある。ROG Phone 6は、ROGのロゴがドット絵風にカラフルに点灯する「AURAライト」なのに対し、ROG Phone 6 Proはカラースクリーンによって、充電、着信などの本体の状況や、60種類以上のアニメーションなどが表示される。カラバリはROG Phone 6がファントムブラックとストームホワイト、ROG Phone 6 Proはストームホワイトの1色。