エプソンは10月6日、ホームプリンターおよびビジネスプリンターの新製品を発表した。
ホームプリンター「Colorio」からは「EP-885AW/AB/AR」「EP-815A」「EP-715A」がラインアップ。またビジネスプリンターからは「PX-M887F」と「PX-S887」「PX-S730」が登場する。
同社によると、ここ数年のコロナ禍によるライフスタイルの変化にとなもい、印刷の利用頻度は上昇しており、多くの場面で紙の必要性が増加しているという。
それを意識してか、ホームプリンター・ビジネスプリンターともに、エコに配慮したモデルが多くなっている印象を受けた。
ホームプリンターは環境に配慮したモデルに進化
ホームプリンターの4.3型タッチパネル搭載EP-885AW/AB/AR、2.7型カラー液晶搭載のEP-815A、1.44型カラー液晶のEP-715Aは、6色染料、自動印刷両面(EP-715Aは除く)、無線LAN(Wi-Fi Direct)など従来品の使いやすさはそのままに新UI(ユーザーインターフェース)を装備。
新しいホーム画面は、よく使う機能ごとに色分けしたデザインとなっており、たとえばコピーは青色、写真の印刷は紫色、スキャンは緑色といったようにユーザーの使いやすさを意識した設計に刷新している。
また従来品からの変更点として、いずれも本体に再生プラスチック30%を使用し、環境に配慮したモデルとなっている。
この「環境配慮」に関しては、同社はとくに力を入れている。紹介している3モデルはいずれも2021年から提供している新たなサポートプラン「カラリオスマイルplus」に対応しており、もしもの場合の修理料金を5年間、全額または半額サポートできるので、家庭用プリンターを「壊れたら買い替え」するのではなく、「大切に長く使う」ことができ、結果として循環型社会を実現できるとしている。
低印刷コスト/高耐久を実現したPX-M887FとPX-S887
ビジネスプリンターからは、ビジネスシーンに求められる低印刷コスト、高耐久、高生産性を実現したインクジェットプリンターPX-M887FとPX-S887を用意。
具体的には、耐久枚数が従来品の15万ページから30万ページに向上しているほか、印刷速度が25ipmに向上したことでさらに生産性がアップしている。
加えて、増設カセットを最大3段装着できるようなったので、本体に付属しているカセットと合わせ、最大4段のカセットを搭載することが可能。業務文書・POP・伝票印刷など1台で様々な用途の印刷に対応できる。
さらに、PX-M887FとPX-S887にはプリンターモニタリングサービスを搭載。プリンター本体から直接インターネットを介して機器情報がエプソンに送信されるので、トラブル発生時でも正しい操作設定方法やトラブル診断のサービス内容を迅速に案内できるとしている。
そのほか、UIに新たに消費電力の表示機能を搭載したり、インクジェット技術で低消費電力を実現しているなど、ビジネスプリンターにおいても、エコに関する配慮を感じることができた。
およそ7年ぶりとなるモデルチェンジ
ビジネスプリンターのPX-S730は、およそ7年ぶりにモデルチェンジをして登場。
前モデルの「PX-S740」から引き継いだ省スペースデザインをさらに進化させたほか、耐久枚数が8万ページから10万ページに向上している。
またUIデザインを一新して2.4型の液晶ディスプレーを搭載。ネットワーク対応も従来品のWi-Fi 4からWi-Fi 5対応になっている。
冒頭で述べた通り、ライフスタイルの変化によって、自宅などで紙を印刷する頻度が高くなり、紙に対しての必要性を再確認することが増えてきたように感じる。
そんな中、同社は環境に配慮したモデルを新たに作るだけでなく、カラリオスマイルPlusなど、同じ製品を長く大切に使うというサポートサービスも提供している。
ホームプリンター・ビジネスプリンターどちらにおいても、プリンターの買い替えに迷っているユーザーや、新しいプリンターを購入したいと思っているユーザーには一見の価値がある製品だと思う。