<LAVIE T1055/EAS>店頭販売モデルをレビュー
動画や電子書籍を大画面で! 10.1型Androidタブレット<LAVIE Tab T10>は普段使いやサブ機としても活躍する1台だ
気になる性能をベンチマークソフトでチェック
電子書籍や動画再生に向いているというのは確かだが、性能も気になるところ。いくら画面が大きくても、操作の反応が鈍い、スクロールがつっかかる、妙に待ち時間が長いといったことが続いてしまえばストレスがたまり、快適に使えるとは言いづらくなってしまう。
そこでまずは、ひと通りタブレットらしい使い方を試して、気になる挙動がないかをチェックしてみた。試したのは、電子書籍を読む、フルHD動画の視聴、ブラウザーでウェブページのスクロール、Googleマップで地図表示、写真撮影といった基本的なものだ。
体感的なものとしては、どのアプリも起動が遅れることもなく、ストレスなく動作していた。危惧していたスクロールのつっかかりもなく、電子書籍もブラウザーも快適に利用できた。Googleマップは拡大/縮小/スクロールはどれも快適。また、動作視聴はフルHD画質で滑らかに再生でき、性能が低いと感じることはまずなかった。
写真の画質は、さすがに最新スマホと比べれば見劣りするが、メモ用というにはもったいないほど高画質。旅行や外出時の撮影には向かないが、日常のスナップ程度であれば十分活躍してくれるだろう。
個人的に便利だと感じたのは、外向きのカメラがオートフォーカスに対応していること。手元から遠くまでしっかりピントが合うため、紙の資料を撮影したらボケてしまったとか、QRコードがうまく読み取れないといった失敗が少ないのだ。廉価タブレットはカメラ性能が削られることが多いだけに、これはうれしいポイントだった。
ちなみに、内向きのカメラは顔認証に対応。PINやパスワード入力をすることなく、素早く起動できるのが便利だ。
なお、快適に使えるのは一般的な操作と基本的なアプリに限っての話。3Dグラフィックス性能が要求されるゲームは動作が重たく、画質設定を落としてもギリギリ遊べるかどうかといったレベルの性能になる。タイミングが重要な音ゲーの類では、判定がかなり厳しくなるだろう。
具体的にどのくらいの性能があるのか、定番のベンチマークで見ていこう。
試したのは、CPUなどの性能ベンチマークソフトとなる「Geekbench 5」、Android機のパフォーマンスを測定する「PCMark for Android」、3Dグラフィックス性能を測る「3DMark」の3つだ。
まずはGeekbench 5の結果を見ていこう。
エントリーモデルに搭載されているSoCだけに、性能はひと昔前のミドルクラスに届くかどうかといったもので、スコアはどちらも低めだ。
続いては、PCMark for Androidの結果だ。
Geekbenchの結果は低めだったが、PCMark for Androidの結果もあまり振るわない。とはいえ、エントリーモデルとして考えるとそこまで低くはない、順当な結果と言えるだろう。
次は、3DMarkの結果だ。
先に試したゲームアプリの動作が厳しかったことからもわかる通り、3Dグラフィックス性能は低め。シミュレーションではどうかと「ウマ娘 プリティーダービー」をプレーしてみたが、遊べなくはないもののレースシーンなどの描画が厳しく、画質を落としても快適とは言いにくかった。
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