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CPUの反りを抑えるLGA1700フレームを使うと温度に差が出るか試してみた

2022年09月24日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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オールインワン水冷ユニット編

 次は、ハイエンドCPUの性能を最大限に引き出すには、マストと言って良いだろう360mmラジエーター採用のオールインワン水冷ユニットを見ていこう。

 用意したのは、一般的な製品よりも冷却性に期待できる38mm厚のラジエーターを採用するほか、ウォーターブロックに電源回路周りに風を生むVRMファンを内蔵するARCTIC「Liquid Freezer II 360」。インフィニティーミラーを内蔵するウォーターブロックとRGB LEDファンを備え、実売価格が1万9000円前後とコスパ優秀なDeepCool「LS720」。そしてオールインワン水冷ユニットの鉄板となるNZXT「KRAKEN X73」の3製品だ。

 いずれの製品も、取り付け方法は同じで、バックプレートを使って、LGA1700用スタンドオフを取り付け、ウォーターブロックを固定する形だ。

3製品ともに、固定したスタンドオフにウォーターブロックを固定する形。四隅のネジでCPUに圧をかける

バランスの良い冷却性能と静音性を発揮するLiquid Freezer II 360。実売価格は1万8000円前後

PC内部を鮮やかに彩りながら、しっかりと冷却するLS720。ホワイトカラーモデルも用意する

インフィニティーミラーによるLED演出を楽しめる定番水冷ユニットとなるNZXT KRAKENシリーズ。360mmラジエーターのKRAKEN X73は、2万3000円前後だ

 結果を確認すると、LGA1700-BCFの効果が最も現れたのは、Liquid Freezer II 360で最高と前半平均が7度、後半平均で5.5度ダウンを確認。次点はLS720で、最高2度、前半平均が約4.4度だが、後半平均は標準IMLとほぼ同じだ。ロングセラーとなるNZXT KRAKENシリーズのKRAKEN X73は、Noctua NH-U12Aと同じく、明確な差は出なかった。とは言え、Asetek社のOEM品だけあって、3製品のなかでは最もCPUを冷やせているのは、さすがのひと言だ。

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