パナソニック、生ごみ処理機を活用した実証実験。ごみの減量化・再資源化を検証
パナソニックは9月20日、島根県隠岐の島町および隠岐の島町婦人会と、生ごみ処理機を用いて家庭から排出される生ごみの減量化を図る共同実証実験を隠岐の島町にて実施することを発表した。
昨今、老朽化などによりごみ焼却施設が減少傾向にあり、回収したごみを近隣自治体のごみ焼却施設まで長距離運搬するため、ごみ処理事業費が増加し、各自治体の大きな負担になっている。さらに、高齢化が進む中、ごみ搬出が困難になる場合も多く、ごみの減量化やリサイクルは、地方自治体において大きな課題となっているという。
隠岐の島町は、2029年度に、1人が1日あたりに出すごみ量(ごみ原単位)を2%、事業系ごみ排出量を2%削減する目標を掲げている。さらに、「ごみ減量化アクションプラン」を定め、ごみ減量化のためのビジョンを明確化して取り組んでいるが、基準年度である2017年度からごみ原単位は増加傾向にある。
本実証実験は、アクションプランに則った具体施策の1つとして実施するもので、1世帯あたり1台の生ごみ処理機(MS-N53XD)を貸与し、被験者が計測・記録した生ごみなどの量をもとに、生ごみ減量化の効果を検証する。
実証期間は10月~2023年6月で、対象世帯数は60世帯。1回あたり20世帯を対象に実施し、3ヵ月毎に対象世帯を変更する。