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ASCII Power Review ― 第187回

超爆速のミニゲーミングPC「GPD WIN Max 2」実機レビュー = ビジネスノートに変身も可能っ!!-倶楽部情報局

2022年09月12日 18時00分更新

文● ASCII倶楽部編集部

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 本日は、ASCII倶楽部の人気記事「超爆速のミニゲーミングPC「GPD WIN Max 2」実機レビュー = ビジネスノートに変身も可能っ!!」を紹介します。


 天空はGPD Technology製10.1型ハンドヘルドゲーミングPC「GPD WIN Max 2」の予約を8月17日に開始し、10月下旬に発売する。

 本製品はキーボード奥にゲームパッドを備えたミニノートPCだが、ゲームパッドを使用しない際には、磁力で固定できるジョイスティックカバーを装着することで、タッチパッドを奥に配置したノートPCスタイルで利用できる。

  また小型ボディながら、8コア16スレッド、最大4.70GHz動作の「Ryzen 7 6800U」を搭載しており、AAAタイトルも快適に動作すると謳われている。内蔵GPUがRDNA 2「Radeon 680M」なので、期待大なのだ!

GPD Technology「GPD WIN Max 2」(販売価格16万3400円~)

一見普通のミニノートだが
カバーをはずすとゲームパッドが現われる

 天空が販売する「GPD WIN Max 2 国内正規版」には、下記の3モデルがラインナップされている。

・AMD Ryzen 7 6800U/16GB/1TB(16万3400円)
・AMD Ryzen 7 6800U/32GB/1TB(18万1900円)
・AMD Ryzen 7 6800U/32GB/2TB(20万7000円)

 オプションで「4G LTEモジュール内蔵」を選ぶと、3モデルとも1万4000円高くなり、ユーザーが自分で追加する「GPD WIN Max 2専用 4G LTEモジュール」は別売で1万1000円である。

 CPUは「AMD Ryzen 7 6800U」(8コア、16スレッド、最大4.70GHz動作)のみ。メモリとSSD容量で差別化が図られているわけだ。これら以外のスペックはすべて共通。OSは「Windows 11 Home」。オプションとして「Steam OS 3.0」がサポートされている。

 ディスプレーは10.1インチWQXGA H-IPS液晶(2560×1600ドット、299ppi、16:10、400cd/m²、DCI-P3 80.2%、60Hz、タッチ対応、ペン対応、Corning Gorilla Glass 5、画面対ボディー比90%)を搭載。ディスプレーのヒンジ部分には200万画素ウェブカメラが内蔵されている。

 ゲーム用コントローラーとしては、L1/L2、R1/R2トリガーボタン、左レバー、十字キー、パッド/マウスのトグルキー、セレクトキー、Xboxキー(Menu)、スタートキー、右レバー、ABXY/△○×□ボタン、マッピング可能なふたつのバックキーを搭載。ゲームのフィードバック用にデュアル振動モーターが内蔵されている。

 インターフェースは、Thunderbolt 4(100W USB PD充電対応)×1、USB 3.2 Gen2 Type-C(100W USB PD充電対応)×1、USB 3.2 Gen2 Type-A×3、HDMI 2.1×1、SDメモリーカードスロット×1、microSDメモリーカードスロット×1、3.5mmイヤフォンジャックを装備。ワイヤレス通信はWi-Fi 6とBluetooth 5.2をサポートしている。

 ハンドヘルドゲーミングPCにフルサイズのSDメモリーカードスロットが搭載されているのは非常に珍しい。デジカメで撮影したデータのバックアップ機としても重宝しそうだ。

 本体サイズは約227×160×23mm、重量は約1005g。67Whのリチウムポリマーバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は処理の重いゲームや作業で約3時間、普通程度のゲームや作業で約6~8時間、処理の軽いゲームや作業で約14時間と謳われている。

天面、キーボード面はアルミ・マグネシウム合金製。カラーはアイアンブラックだ

底面は航空機等級のABS合成樹脂を使用。冷却システムにはデスクトップPC級の大型ファンと、デュアルヒートパイプが組み合わされている。またマッピング可能なふたつのバックキーが装備されている

底面のふたつのカバーを開けると、4G LTEモジュールと、PCIe 4.0 x4接続のM.2 2230 SSDのスロットが現われる

ディスプレーは10.1インチWQXGA H-IPS液晶(2560×1600ドット、299ppi、16:10、400cd/m²、DCI-P3 80.2%、60Hz、タッチ対応、ペン対応、Corning Gorilla Glass 5、画面対ボディー比90%)を搭載

キーボードは78キーの英語配列。タッチパッドはキーボード奥に配置。またヒンジ部分に200万画素ウェブカメラを内蔵している

タッチパッド左右のジョイスティックカバーをはずすと、左レバー、十字キー、パッド/マウスのトグルキー、セレクトキー、Xboxキー(Menu)、スタートキー、右レバー、ABXY/△○×□ボタンが現われる

はずしたジョイスティックカバーは背面のスロットに収納できる

本体前面には指紋認証センサー一体型電源ボタン、本体背面には3.5mmイヤフォンジャック、USB 3.2 Gen2 Type-A×1、HDMI 2.1×1、Thunderbolt 4(100W USB PD充電対応)×1、USB 3.2 Gen2 Type-C(100W USB PD充電対応)×1と、L1/L2、R1/R2トリガーボタンを用意

右側面にはUSB 3.2 Gen2 Type-A×2、左側面にはmicroSDメモリーカードスロット×1、SDメモリーカードスロット×1、リセットスイッチが配置

SDメモリーカードは下向きで挿入する

ディスプレーは最大180度まで展開する

パッケージには本体、ACアダプター、USB Type-Cケーブル、SSD取り付け用ネジ、説明書が同梱

説明書は中国語、英語、日本語パートで構成されている

USB Type-Cケーブルの長さは実測150cm

同梱のACアダプターの型番は「FC175C」。仕様は入力100-240V~2A、出力3.3-20V 3.25A(PPS)、20V 5A、15V 3A、12V 3A、9V 3A、5V 3A、最高100W出力だ。

本体の実測重量は1027.5g

ACアダプターとUSBケーブルの合計重量は実測225.3g

内蔵GPUはRDNA 2「Radeon 680M」で3D性能はCore i7-1280Pを超え
バッテリーも実際に9時間動作した!

 気になるパフォーマンスをチェックしよう。今回試用しているGPD WIN Max 2は、Ryzen 7 6800U / RAM16GB(LPDDR5-6400) / 1TB SSD(PCIe Gen3 x4接続)という構成だ。比較対象機種としては第12世代Coreを搭載するノートPC「VAIO SX14」を使用する。VAIO SX14はCore i7-1280P/ RAM16GB(LPDD4X)/512GB SSD(PCIe Gen4 x4接続)という構成だ。

「HWiNFO64 Pro」で取得したシステムの概要

 まずCPU性能だが、GPD WIN Max 2は「CINEBENCH R23」で11921pts、「CINEBENCH R20」で4710pts、「CINEBENCH R15」で1984cbとなった。

 VAIO SX14は12875pts、4935pts、2026cbだったので、GPD WIN Max 2はその約93%、約95%、約98%のスコアを記録したことになる。Max 2が搭載するRyzenは8コア16スレッドながら、14コア20スレッドのCore i7-1280Pに肩を並べるところまで来ているわけだ。

「CINEBENCH R23」のCPUは11921pts、R20は4710pts、R15は1984cbを記録。

「CINEBENCH R23」実行中のCPU温度は平均83.89℃、最大89度、クロック周波数は平均3352.77MHz、最大3672.4MHz(室温23.5℃で測定)

「CINEBENCH R23」実行中の最大消費電力は61.44W、アイドル時の平均消費電力は13.59W

 一方3Dグラフィックス性能については、「3DMark」のTime Spyで2692、Fire Strikeで6476、Wild Lifeで15241、「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレベンチマーク」で8896となった。

 VAIO SX14は2021、5346、14699、7830だったので、GPD WIN Max 2はその約133%、約121%、約104%、約114%のスコアを記録したことになる。RDNA 2 アーキテクチャの内蔵GPU「AMD Radeon 680M」の威力が発揮された結果だ。

「3DMark」のTime Spyは2692、Fire Strikeは6476、Wild Lifeは15241、「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは8896(快適)、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」(標準品質、1920×1080ドット、フルスクリーン)のスコアは3404(普通)

 ストレージ速度については、「CrystalDiskMark 8.0.4a」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)が2092MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)が1958MB/sとなった。スロット自体はPCIe Gen4 x4接続に対応しているので、より高速アクセスを求める方はストレージの交換をしてみるのもいいだろう。

試用機にはPCIe Gen3 x4接続SSD「BIWIN SSD」が搭載されていた

「CrystalDiskMark 8.0.4a」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は2092MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は1958MB/s

 バッテリー駆動時間については、ディスプレー輝度40%で「PCMark 10 Modern Office Battery Life」を実行したところ、8時間55分も動作した。67Whの大容量バッテリーを搭載しているだけに、ゲームマシンとしてもビジネスマシンとしても実用上十分なバッテリー駆動時間を備えている。

ディスプレー輝度40%で8時間55分動作。ミニサイズながら、モバイルノートPCとしても文句なしのバッテリー駆動時間だ

ゲーム用ボタンはフル装備で
深い位置にある左右レバーもすぐに慣れる

 ハンドヘルドゲーミングPCとして最も重要なのはゲームパッドの操作性。実際に、野良猫となってサイバーシティーからの脱出を目指す「Stray」をプレイしてみたが、操作性は良好だ。左右レバーが深い位置にあるのに当初は違和感があったが、すぐに慣れられた。


 続きは「超爆速のミニゲーミングPC「GPD WIN Max 2」実機レビュー = ビジネスノートに変身も可能っ!!」でお楽しみください。

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