リハビリのつらさをテクノロジーで解消 デジタルアートセンサーを活用リハビリツール「デジリハ 」
デジタルアートとセンサーを活用するリハビリツール「デジリハ」を運営する株式会社デジリハは2022年8月8日、シードラウンドにおいて7200万円の資金調達を実施したことにともない、「デジリハ」開発の強化を発表した。
「デジリハ(Digital Interactive Rehabilitation System )」はデジタルアートを活用し、つらく単調になりがちなリハビリを楽しく、効果的に行なうことを目的としたリハビリツール。開発は作業療法士や理学療法士などのリハビリの専門資格をもったスタッフが担当。ユーザーの好きなものや、好きなことを反映したデジタルアートと、ユーザーの手指や腕、足、視線の動きなど多様な運動をセンサーによって検知、定量化することにより、運動学習などのリハビリを行える。
ユーザーの体の動きに合わせて、ユーザーが好きな動物や電車、花火、宝石などのデジタルアートが飛び出したり、動いたりするインタラクションが起きる。デジタルアートに触れるために手を伸ばしたり、追いかけて遊んだりするうちにリハビリとなる仕様。ハンドトラッキング、ウェアラブル加速度計、測域センサーや視線入力センサーなど5つの連動センサーが利用可能だ。
プラットフォームである「デジリハBASE」はオリジナルコンテンツ数30本を超え、総合病院や児童福祉施設、特別支援学校ほか全国13拠点の施設に導入されている。
デジリハは今後、心身機能の発達段階に沿った、より活用性の高いコンテンツの開発や、センサーやプレイデータに基づき、障害児者の活動を定量化、可視化することのできるデータベースとAIモデルの構築などの開発を強化。より多くのユーザーを包括し、社会的意義を高めるとしている。