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佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第145回

Android 13のオーディオ機能を確認、本命の空間オーディオ、LE Audioはこれから

2022年09月05日 19時10分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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 グーグルは8月15日にAndroidの最新バージョン「Android 13」の正式版をリリースした。

 昨年のAndroid 12では「Material You」に基づいてデザインが大きく変更された。Android 13は主に内部のセキュリティーやプライバシー強化に置かれているため、見た目の派手さは少ない。本記事ではAndroid 13におけるオーディオ機能の変更をいくつか見ていこうと思う。

ヘッドトラッキングや空間オーディオは現状未対応

 まず、期待される大きな機能は「Pixel Buds Pro」の発売に合わせて導入される空間オーディオ機能だ。アップルのようなヘッドトラッキング機能を含むが、これはまだ実装されていない。Android 13としてマイナーバージョンアップで実装されるのか、Android 14待ちなのかも現時点では明確ではない。

 細かな機能を見ると、Android 13ではロックスクリーンにおけるメディアコントロールが改良されている。これはアプリの改良ではなく、AndroidのOSモジュールの改良になるため、すでに対応しているアプリと、まだ対応していないアプリの見た目に差が出ている。この新しいメディアコントロールに対応しているアプリは、例えば「Chrome」や「YouTube Music」などグーグルが提供しているアプリである。サードパーティー製のアプリはまだ対応していないようだ。

 具体例を挙げると、例えば下記の画像はどちらもAndroid 13を入れた「Pixel 6a」上で「Spotify」の音楽を再生しておきロックスクリーンにしたものだ。

Android 13のメディアコントロール

 左側の画像はSpotifyにChromeでアクセスし、音楽を再生させたもの、右側の画像は最新のSpotifyアプリで再生させたものだ。左側の画像のように、再生/一時停止ボタンが右端に配置されているのが、Android 13における新しいメディアコントロールである。ボタンが大きくなり、片手で持ちながらでも再生・停止が操作しやすくなっている。このように同じ音楽ソースでも、アプリによって見た目の違いが出る。将来的には、Spotifyアプリもアップデートされるだろう。

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