脳への「優しい刺激」で高齢者の記憶力が向上、1カ月持続か
年を取るとだれもが記憶力が低下することは避けられない。だが、脳の特定の部位に電気パルスを送ることで、高齢者の記憶力が向上することを示す研究成果がボストン大学の研究チームから発表された。
初期宇宙における「宇宙再電離」の非一様性の原因解明=東大など
東京大学や名古屋大学などの共同研究チームは、「宇宙再電離」と呼ばれる初期宇宙空間の電離状態の変化について、場所によってその進行具合が異なることの原因が、紫外線輻射場のゆらぎであることを明らかにした。
航続距離は自転車並み? クリーンな「電動航空機」が まだまだ離陸できない理由
電動航空機は、航空業界が排出する地球温暖化ガスを大幅に削減できる可能性を秘めている。だが、現在のバッテリー技術では航続距離はわずか50キロメートルほどが限界で、当面の実用化は難しそうだ。
脱炭素だけではない、 気候変動対策に 「適応」も必要な理由
気候変動による脅威に立ち向かう方法は、温室効果ガスの排出削減のような「緩和」だけではない。「適応」も重要だ。緩和と適応の分野は長らく分断されてきたが、今ではその両方が必要であることが認識されつつある。
「3人親」の手法でトランス男性が赤ちゃんを持てる可能性
トランス男性が、苦痛を伴う体外受精(IVF)の手順を踏む必要なく、子どもを持てる可能性を示す研究がベルギーのゲント大学の研究者によって発表された。実験室で成熟させた卵子に「3人親」の手法を使うことで、子宮に移植できる胚を作れるかもしれない。
エンジン無しで軌道制御、名大が超小型衛星を10月に打ち上げ
名古屋大学の研究チームは、エンジンも燃料も使わずに軌道を制御する超小型衛星「MAGNARO(マグナロ)」を開発した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の革新的衛星技術実証3号機の実証テーマの一つとして、2022年10月7日に鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所からイプシロンロケット6号機で打ち上げる。
シリコン量子ビットで量子誤り訂正機能を実現、理研が世界初
理化学研究所の研究チームは、シリコン量子ドット・デバイス中の電子スピンを用いた量子ビットを用いて、シリコン量子コンピューターにおける量子誤り訂正機能の実装に世界で初めて成功した。大規模量子コンピューターの実現における課題の1つである、量子誤り訂正機能の最も基本的な実装となる。
CRISPR-Cas3が狙ったDNAを切断する仕組み解明、応用へ前進
東京大学、理化学研究所、金沢大学の共同研究チームは、ゲノム編集技術である「クリスパー・キャス3(CRISPR-Cas3)」が狙ったゲノム配列を認識して二本鎖DNAを切断する仕組みを、世界で初めて明らかにした。研究チームによると、CRISPR-Cas3は、広く使われているCRISPR-Cas9のように二本鎖DNAを同時に切る方法とは異なり、二本鎖DNAをほどいて片方の鎖を手繰り寄せながら、一本鎖DNAをそれぞれ別々に切ることで、大きなDNA断片を切断しているという。
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