RBFプラットフォーム「Yoii Fuel」の機能強化と認知向上を目指す
株式会社Yoiiは2022年9月7日、One Capital株式会社をリード投資家として、インクルージョン・ジャパン株式会社、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社などを引受先とする第三者割当増資によって、約4.8億円の資金調達を実施したと発表。これにより同社が運営するRBFプラットフォーム「Yoii Fuel(ヨイフューエル)」の機能強化をはじめ、国内での認知向上を図っていく。
「Yoii Fuel」は、株式でも借入でもない新たな資金調達手段「RBF(レベニュー・ベースド・ファイナンス)」を活用した、資金調達プラットフォーム。Yoii共同創業者の宇野雅晴氏と大森亮氏が開発、2022年4月に正式版をリリースした。
「RBF」は、過去の売上データを分析し、将来発生する売上を現金化する資金調達手段。例えば、将来の売上を予測しやすい「SaaS」や「DtoC」などのサブスクリプションサービスを提供する企業が、将来債権を譲渡することで「いま必要な成長資金」を調達できる。
一般的にスタートアップの資金調達は、エクイティファイナンス(株式による調達)またはデットファイナンス(金融機関からの借入による調達)によるものが主流とされる。しかし、エクイティファイナンスは希薄化が生じるため、慎重になる起業家も少なくない。一方、デットファイナンスは起業家の個人保証や担保を求められるケースもあり、「アーリーステージ(起業前後)」のスタートアップにとっては敷居が高いという実態がある。
Yoiiでは「挑戦しようとしているスタートアップに資金が行き渡っていない」などの思いから、柔軟な資金提供を行う方法として「RBF」に着目。「Yoii Fuel」の開発、運営を行なってきた。これまでに数十社のスタートアップに活用されているという。
今回の資金調達を受けてYoiiは、「Yoii Fuel」のUI/UX向上を目指して機能強化するとともに、PRとマーケティングに注力することで国内における「RBF」の認知向上を図り、スタートアップの成長を支援していくとしている。