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IFA 2022レポート

Lenovoの新タブレットPC「新ThinkPad X1 Fold」とメガネ型ディスプレーをドイツで試した!

2022年09月02日 18時30分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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フルHDディスプレーをメガネのサイズで利用できる
「Lenovo Glasses T1」

 スマートグラスは様々な製品が販売されているが、Lenovo Glasses T1はスマートフォンやPCと接続してフルHDのディスプレーを利用できるウェアラブルディスプレーだ。バッテリーや変換アダプターなどは必要とせず、USB Type-Cケーブル1本だけで接続して利用できる。なおiPhoneにも対応するが、その場合はType-CとLightningの変換コネクタが必要だ。

Lenovo Glasses T1

 本体サイズや重量はまだ公開されていないが、めがね部分はやや重量があり、それをささえるためかテンプル(つる)部分もかなり太くなっており、耳掛け部分あたりにスピーカーも内蔵されている。Type-Cケーブルは左側のテンプルから出ていて取り外しはできない。

フレームやテンプルなど全体的に厚みがある

 めがねのレンズ部分は透明であるため、マイクロLEDによるプロジェクションでコンテンツを見ていても前方をそのまま見ることができる。解像度は左右それぞれ1920×1080ドット、フレームレートは60Hzとなる。鼻の当たる部分のパッドは複数サイズが提供され、自分の顔に一番フィットするものに交換できるとのこと。

本体を裏側から見る

 PCではType-Cケーブルをつなぎ外部ディスプレーとして認識される。スマートフォンは今回はモトローラの製品に直接接続してデモを体験した。

Type-Cケーブルをモトローラのスマートフォンに挿して使ってみた

 モトローラ製スマートフォンの場合は、Type-Cケーブルを挿すとLenovo Glasses T1の表示に専用メニューが現れる。Mobile Display、TV、Video chat、Gameの4つが並ぶ。またその下にはMirror displayもあり選択できる。TVを選択するとスマートフォン内蔵の動画が選択でき、すぐに再生される。Mobile Displayでは画面操作がしやすいようにアイコンが4x2列の簡易表示となる。

 また4つのアイコンの下にあるMirror Displayではスマートフォンの画面がそのまま投影される。Mirror Displayだけあれば事足りるようにも思えるが、メガネの表示を見ながらスマートフォンのアイコン操作をするのはやや困難だろう。そのため専用メニューが用意されているようだ。

左上:Lenovo Glasses T1をスマートフォンに接続して表示されるメニュー画面。右上:TVモードで動画を再生。左下:Mobile Displayではアイコン配列が少なくなる。右下:Mirror Displayではスマートフォンの画面がそのまま表示される

 Lenovo Glasses T1を接続中はスマートフォン側の全画面がタッチパッドとなり、マウスがメガネ内のディスプレーに表示され指先で動かし操作できる。操作性は悪くないが、最近のスマートフォンは本体サイズが大きいため、手元が見にくい状態で指先を動かすのはやや慣れが必要だ。なおMirror Displayに変えるとこのタッチパッドは消える。

専用メニュー画面中はスマートフォンの画面をタッチパッドとして操作する

 Lenovo Glasses T1はスマートフォンとケーブル1本で接続するだけで使える点が手軽で便利だ。画面の解像度も悪くなく、ちょっとした動画を見るのにも十分耐えられる。電車に乗って他人に画面を見られたくないときなどに使ってみたいと感じられた。但し本体の重量がある程度あるため、長時間装着し続ける時は気になってしまうかもしれない。価格次第では新しい感覚で使えるウェアラブルディスプレーとして話題になりそうだ。

実用性は高いと思えた。本体の重量がやや気になるところ

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