JTは8月31日に、「たばこと塩の博物館」にて、9月1日防災の日に誕生した「防災喫煙所 イツモモシモステーション」の内覧会を行った。
「イツモモシモステーション」とは、街中にある喫煙所に防災機能を付与する、JTと地域によるプロジェクト。防災情報の発信や、防災設備や備蓄品の整備など、ロケーションにあわせて喫煙所から防災の取り組みを推進するもので、今回はその第一号として、JTと墨田区が協力して実現した。
墨田区にあるJT東京支社と「たばこと塩の博物館」の周辺一帯が、東京都より「避難場所」に指定されたことを受け、JT東京支社に併設する喫煙所2か所が「防災喫煙所 イツモモシモステーション」になった。
JT+墨田区+プラス・アーツにより実現した
「イツモモシモステーション」
内覧会ではまずJTがコンセプトを説明した。
公共喫煙所は駅前や公共施設など、街の拠点にあり、自治体が管理していて、タバコを吸う人にとっては「イツモ」利用している場所。吸わない人もなんとなく場所を知っていて、目にする機会が多い場所である。
そのため、事前の周知や防災の啓発に向いていて、「モシモ」のときに助けられる場所ということで、「イツモモシモステーション」というわけである。
次に、デザインで協力したNPO法人「プラス・アーツ」が登壇。
プラス・アーツは阪神・淡路大震災後に震災の教訓を風化させないため、「防災の日常化」を目指す団体で、各種イベントや防災カードゲーム、書籍をデザインしている。
今回のプロジェクトでは、文字だけでなく、グラフィックを多用し、印象に残る情報としてデザインを行った。
さらに、墨田区の危機管理担当者が登壇し、区の地域としての成り立ちや、被災の歴史、現在の防災体制を解説した。墨田区は南北で地域性が異なり、北側地区は特に防災の手当を多く行っているそうだ。
最後にJT東京支社長が登壇し、自身の仕事場での被災の経験から、正しい情報の告知の重要性を解説。「イツモモシモステーション」によって、一人でも多くの方が、地元の避難所のことを認識していただければと締めくくった。
その後、JT東京支社に移動し、実際の「イツモモシモステーション」を体験した。イラストやわかりやすい解説、色分けされた地図など、理解しやすく、印象に残るデザインを体感。これが全国に広がることを期待したい。