見えない高性能マイクも内蔵です

ノイキャン内蔵の最上位ゲーミングヘッドセットだ!「Razer Barracuda Pro」実機レビュー

文●写真 ジャイアン鈴木 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 Razer Barracudaシリーズは多くのデバイスで利用できる、ハイブリッド型のゲーミングヘッドセットだ。

 2.4GHzに対応する「Type-Cワイヤレスドングル」が同梱され、Bluetooth 5.2もサポート。また3.5mmアナログケーブルが同梱されており(「Razer Barracuda Pro」を除く)、PC、PlayStation、モバイルデバイス、Android&iOS端末で利用可能だ。

 そして「Razer Barracuda X」以外は、アーム式のマイクではなく本体に内蔵したデュアルマイクを採用。一般的なヘッドフォンとまったく同じ感覚で利用できる。

 今回は、最上位の「Razer Barracuda Pro」の実機レビューをお届けしよう。

「Razer Barracuda Pro」直販価格3万6850円

Razer BarracudaProはアクティブノイズキャンセリングに対応した
最上位のゲーミングヘッドセットだ

 Razer Barracuda Proはシリーズとしても、同社としても最上位のゲーミングヘッドセットだ。

 屋内でも屋外でも外音をシャットアウトする「ハイブリッド型アクティブノイズキャンセリング」、歪みとノイズを最小限に低減する「THA AAA(THX Achromatic Audio Amplifer)」、指向性を備えて騒がしい環境でもユーザーの声を明瞭に伝える「ビームフォーミングノイズキャンセリングマイク」が搭載されており、最高の品質でサウンドを聴き、コミュニケーションが可能となっている。

パッケージ前面

パッケージ背面

パッケージにはキャリングケース、本体、Type-Cチャージングケーブル(実測1.5m)、Type-A to Type-Cアダプターケーブル(実測1.5m)、Type-Cワイヤレスドングル、説明書類、ロゴシールが同梱

 Barracudaシリーズ共通の長所が「Razer SmartSwitch Dual Wireless」機能だ。2.4GHz帯を利用するType-CワイヤレスドングルとBluetooth 5.2により同時に2台のデバイスに接続可能で、「Razer SmartSwitchボタン」を押すことでいつでもシームレスに切り替えられる。

 また、Type-Cワイヤレスドングルを接続したPCでゲームをしていても、電話がかかってきたら自動的に「Razer Barracuda Pro」に音声が切り替わり(通話を受けるためには電源ボタンのプッシュが必要)、通話が終了すれば自動的にPCの音声に復帰する。現実世界とゲーム世界を素早く行き来できる。

 つなぎ方を整理しておくと、PCではもちろん、ドングル(2.4GHz接続)と、Bluetooth 5.2のどちらでも接続できる。おなじみの「Razer Synapse」で細かい各種設定が可能だ(後述)。

 スマホ(Androir&iOS)でも、ドングル(2.4GHz接続)とBluetooth接続が可能。「Razer Audio」アプリをインストールすれば、PCでのSynapseと同様に、各種設定が可能となる。ゲームを邪魔されたくなければ、着信拒否もできるのはうれしい機能だ。

 PS5では、付属の「Type-A to Type-Cアダプターケーブル」を使って、ドングルで2.4GHz接続すれば、ヘッドセットとしての利用が可能だ。PS5の設定メニューで、マイクレベルやマッチする3Dオーディオを調整して使おう。

 Nintendo SwitchではBluetoothでも接続できるが、その場合ヘッドホンのみでマイクが使えない。ヘッドセットとして使いたい場合はPS5と同様にアダプターケーブル+ドングルで接続するといい。

スマホとの接続にはAndroid&iOS用の「Razer Audio」アプリを使用する

「Razer Audio」アプリでは、アクティブノイズキャンセリング、着信拒否のオンオフ、イコライザー、ゲームモードのオンオフ、マイクのノイズキャンセルの強さ、「Razer SmartSwitch Dual Wireless」の接続先を設定できる

 Razer Barracuda Pro にはRazerの最新技術が惜しみなく投入されているが、ヘッドフォンとしての基本性能も充実している。

 ドライバーには有機化合物を使用した最新の「Razer TriForceバイオセルロース50mmドライバー」が採用されており、歪みを減らし、クリアで深みとインパクトのある重低音を実現している。

 装着性もとてもいい。重量は340gに抑えられ、イヤーパッドには圧力を軽減するメモリーフォーム、頂上部にはソフトなレザーレット製ヘッドバンドクッション、伸縮構造にはブラッシュドステンレススチール製ヘッドバンドを採用。長時間のゲームプレイも快適なのだ。

本体サイズは実測180×200×950mm

重量は340g(実測339.5g)

左側にあるのがType-C充電端子、電源ボタン、ボリュームコントロールホイール、マイクミュートボタン、右側にあるのがRazer SmartSwitchボタン

イヤーパッドには圧力を軽減するメモリーフォームを採用。表面材質は滑らかで肌への刺激が少なく、また汗も染み込みにくそうだ

頂上部にはソフトなレザーレット製ヘッドバンドクッションを装備。頭にかかる圧力を柔らかに低減してくれる

伸縮構造にはブラッシュドステンレススチール製ヘッドバンドを使用。軽量でありながら柔軟性も備え、高い耐久性を実現しているという

左がType-Cチャージングケーブル、右がType-A to Type-Cアダプターケーブル。どちらも長さは実測1.5mが確保されており、テーブル下のデスクトップPCからでも自由に配線できる

Type-Cワイヤレスドングルは使い勝手が向上している。

注目のアクティブノイズキャンセリング
効きは強力、立体音響の定位感も良好だ

 さて「Razer Barracuda Pro」を使ってみた感想だが、まずセットアップはとても簡単だ。

 Razer製品を使っている方にはおなじみの統合管理ユーティリティー「Razer Synapse」をインストールすれば、あとは「Razer Barracuda Pro」を接続するだけでセットアップが自動的に完了する。立体音響「7.1 サラウンドサウンド」はデフォルトで有効になっているので、あとはゲームを起動すれば最適な設定で臨場感溢れるプレイを楽しめる。

まずは統合管理ユーティリティー「Razer Synapse」をインストール。Razer製ノートPCにはプリインストールされている

「Razer Synapse」はデフォルトで、「THX SPATIAL AUDIO」が「自動」、立体音響モードが「ゲームモード」に設定されている。特に設定は不要だ

 注目のアクティブノイズキャンセリングの効きは非常に強力。至近距離にあるエアコンの音などはほぼ完全に打ち消してくれる。

 さすがにキーボードの打鍵音などは聞こえるが、青軸のメカニカルキーボードの甲高い音もかなり低く、そして不快な高音の成分が丸まって聞こえる。自分自身の甲高い打鍵音も、Razer Barracuda Proを装着すれば限りなく気にならないレベルに改善された。

アクティブノイズキャンセリグは、オフ、オン、環境認識が選べ、また強さは10段階から選択可能だ

 実際に「フォートナイト」など複数のゲームをプレイしてみたが、立体音響の定位感はしっかりと再現されている。前後左右はもちろんのこと、上下の位置関係も把握可能だ。建物内などで射撃音、足音が聞こえてきても、安心して忍び寄ることができた。着実に勝率が向上するはずだ。

 もちろん音質はとてもいい。音がしっかりと分離して聞こえ、情報量が多い。

 デフォルトの設定では低音が強めだが、オーディオイコライザーで細かく調整可能だ。ゲームだけでなく、音楽やミュージックビデオも高いクオリティーで楽しめると思う。

オーディオイコライザーではプリセットが用意されているほか、周波数帯別にスライダーを調整して好みの音にセッティングできる

 どんなに性能がよくても装着感が悪ければ台無しだが、「Razer Barracuda Pro」は頭囲64cmの筆者の頭でも問題なくフィットした。筆者のように大きな頭に合うゲーミングヘッドセットを探している方は、ぜひ展示機などで装着感を試してみてほしい。

頭囲64cmの筆者は、サイズのために購入できないヘッドフォンが存在する。「Razer Barracuda Pro」なら問題なしだ

 Razerのハイエンドゲーミングヘッドセットということで、キャリングケースが付属しているのも嬉しいポイント。もちろん付属品一式も収納できるので、友達の家、eスポーツの会場に本機を持参する際に重宝するはずだ。

高価なゲーミングヘッドセットだけに、持ち歩く際にはケースに入れてしっかりと保護しておきたい

 最後にType-Cワイヤレスドングルがアップグレードされている点もお伝えしておきたい。従来品は端子が中央にあったので、PC側の端子の配置によっては両隣の端子をふさいでしまうことがあった。しかし、新しいType-Cワイヤレスドングルは端子が端に寄せられているので、利用する端子を避けて装着することが可能。一見地味だが、着実に使い勝手を向上させる改善点だ。

左が旧型、右が新型のType-Cワイヤレスドングル

上が旧型、下が新型。新型は、PCの端子が密着していても左右どちらかはふさがずに装着できる

「Razer Barracudaシリーズ」としては
予算&機能別に選べる3モデルを用意

 Razer Barracudaシリーズには今回のRazer Barracuda Pro以外に、「Razer Barracuda」と「Razer Barracuda X」の2モデルが用意されている。アクティブノイズキャンセリングが必要なければ無印とXがお勧め。どちらでも「遮音性」によるパッシブノイズキャンセリングの効果は得られる。

 また、内蔵デュアルマイクではなくアーム式マイクでよければ、Xのコストパフォーマンスは抜群だ。その上、250gとシリーズ最軽量というメリットもある。

 もちろん、すべてのモデルでシームレスにデバイスを切り替えられる「Razer SmartSwitch Dual Wireless」機能を利用可能。最終的には予算で購入するモデルを決めてしまっても、十分な満足感を得られるはずだ。

公開当初、記事タイトルに一部間違いがありました。おわびして修正いたします。(8/23 17:00)

過去記事アーカイブ

2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
10月
11月
12月
2019年
01月
03月
04月
07月
08月
10月
11月
12月
2018年
06月
07月
11月
12月
2017年
01月
07月
10月
12月
2016年
01月
11月
2013年
03月