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連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第40回

IT市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 2022年7月9日~7月15日

「職場で絵文字」の注意点、ビジネススキルを高める方法は?、国内アナリティクス/AI市場、ほか

2022年07月18日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、過去1週間に調査会社などから発表されたIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてお伝えします。

 今回(2022年7月9日~7月15日)は、ランサムウェア/RaaS(Ransomware-as-a-Service)、国内アナリティクス/AI市場成長率、絵文字の職場利用、ビジネススキルを磨く方法、iPaaS市場についてのデータを紹介します。



■[セキュリティ]ランサムウェアは前年比80%増、RaaS、二重脅迫型などがトレンド(ゼットスケーラー、7月14日)
・2021年2月~2022年3月のランサムウェア攻撃数は前年比80%増
・トレンドは二重脅迫、サプライチェーン攻撃など
・ランサムウェアファミリー11種中8種がランサムウェアアズアサービス(RaaS)を使用

 ゼットスケーラーの調査チーム、ThreatLabzによる年次調査レポート「2022年版 ThreatLabzランサムウェアレポート」より。2021年2月~2022年3月、ランサムウェア攻撃は前年比80%増えた。被害者が身代金の支払いを拒んで自身で復元しようとすると、窃取したデータを流出させると脅迫する「二重脅迫型ランサムウェア」は117%増加した。最も標的にされた業界は2年連続で製造業で、二重脅迫型ランサムウェア攻撃の約20%を占めたという。また、ランサムウェアグループが提供するRaaS(Ransomware-as-a-Service)を使った攻撃もトレンドに挙げている。



■[アナリティクス][AI]アナリティクス/AIプラットフォームは前年比19%増、コロナの影響受けず好調(IDC Japan、7月14日)
・2021年の国内アナリティクス/AIプラットフォーム市場(推定)は前年比19.3%増
・アナリティクス/BIは前年比13.3%増、AIプラットフォームは同43.3%増
・2022年~26年の年間平均成長率(CAGR)は19.7%、2026年の市場規模は4621億円と予想

 2021年の国内アナリティクス/AIプラットフォーム市場調査。売上高ベースの市場規模(推定)は1879億6700万円、前年比19.3%増。コロナによるマイナス影響をほとんど受けず、新たな課題に直面した企業がこの分野に投資をする傾向が強かったという。内訳として、アナリティクス/BIは前年比13.3%増の1426億1800万円、AIプラットフォームは同43.3%増の453億4700万円。2022年~26年のCAGRはアナリティクス/BIが10.9%、AIが37.5%と予想している。

国内アナリティクス/AIプラットフォーム市場予測:2021年~26年。青がアナリティクス、緑がAIプラットフォーム。AIが占める比率が大きくなると予想している(出典:IDC Japan)



■[文化]「💸」の意味は「金が出ていく」?「入ってくる」?――浸透する絵文字、だが誤解も(Slack、7月14日)
・57%が「絵文字なしでメッセージは完結しない」
・日本の54%が「上司には絵文字を使わない」
・(💸)の解釈は世界と日本で異なるなど誤解を招く場合もある

 7月17日の「世界絵文字デー」を記念して、SlackとDuolingoが世界11カ国のハイブリッドワーカー9400人を対象に絵文字利用について調べた。57%が絵文字のないメッセージは物足りないと回答、67%がコミュニケーションを加速できると回答した。社内コミュニケーションで使われる独自の絵文字言葉がある(インド66%、中国69%、フランス37%など)という結果も披露。絵文字が相手から誤解された経験があるという人は、Z世代(1990年半ば~2010年代初頭に生まれた世代)の31%など解釈が異なることもわかった。例えばSlack社内では「🦝」はチャンネルが違うことを優しく知らせるのに使われているそうだ。

絵文字が意味することの解釈が異なることも。「💸」の絵文字を「お金が出ていく」「入ってくる」と解釈する比率は、日本と世界では逆だった(出典:Slack)



■[人事][トレンド]ビジネススキルを高めるために「書籍で学習」が42%、31%が「特にやっていない」(ノースサンド、7月13日)
・管理職の70%が「ビジネスパーソンとしてのセンスは仕事に役立つ」
・スキルを高めるためにやっていることは「書籍・教材で学習」(42%)が最多
・憧れるビジネスパーソンは「信頼される」(一般社員)、「人間力」(管理職)

 IT・コンサルティングで営業、PM、コンサル、システムエンジニアに従事する25歳~54歳の男女300名を対象に、ビジネススキルとビジネスセンスについての価値観を調べ「ビジネスパーソンのスキルとセンスに関する調査」としてまとめた。ビジネスパーソンとしてのスキルを高めるためにやっていることは、「書籍・教材で学習」(42.3%)が最多、「職場の人から学ぶ」(33.7%)、「特にやっていない」(31%)と続いた。スキルで思い浮かべるのことトップ3は、「仕事に役立つ」「スキルが高い人と働きたい」「信頼につながる」。管理職が憧れるビジネスパーソンは「人間力が高い人」で、一般社員は「誰からも信頼される人」(28.5%)が最も多く選ばれた。

ビジネスパーソンとしてのスキルを高めるためにやっていること(出典:ノースサンド)

一緒に働いてみたいと思う芸能人ランキング(出典:ノースサンド)



■[PaaS][クラウド]ハイブリッド、マルチクラウドが後押し、iPaaS市場は2022年、前年同期比42%増の見込み(アイ・ティ・アール、7月14日)
・システム連携のためのiPaaS製品・サービスは2021年前年度比36%増
・2022年度は前年比42%増の見込み
・2021~26年のCAGRは32%、2026年には115億円規模を予想

 クラウドとオンプレミスを含むシステムを統合的に連携する技術iPaaS(Integration Platform as a Service)市場は2021年、28億円の規模となった。前年同期から36.6%の増加となる。企業のSaaS利用が拡大し、ハイブリッドやマルチクラウド環境を志向する企業が増加しており、この市場は今後も右肩上がりでの成長を見込む。業務プロセスをまたいだ処理の自動化、データの相互利用などのニーズが高まっているという。

国内iPaaS市場の推移予想、2020~26年(出典:ITR)

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