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1ソケット最大128コアのスケールアウト型サーバー、クラウドネイティブなワークロードに適する

HPE、Ampere/Armベースの高密度サーバー「HPE ProLiant RL300」発表

2022年06月30日 17時15分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 Hewlett Packard Enterprise(HPE)は2022年6月29日、米ラスベガスで開催した「HPE Discover 2022」で、最新サーバー「HPE ProLiant RL300 Gen11」を発表した。Ampere Computingとの協業により実現したスケールアウト型サーバーで、「クラウドネイティブなシリコンを搭載した初のTier1サーバーベンダー」とアピールしている。

Ampere製のArmベースプロセッサを搭載する「HPE ProLiant RL300 Gen11」

 ProLiant RL300 Gen11は、高密度/高消費電力効率を特徴とするProLiantサーバーの最新ラインとなる。Armベースのプロセッサを開発するAmpereの「Ampere Altra」および「Ampere Altra Max」を採用した1U/1ソケットサーバーで、1台(1ソケット)あたり最大128コアを搭載できる。

ProLiant RL300 Gen11の内部

 Ampereは、米Intelの元幹部でプレジデントを務めたレニー・ジェームス(Renee James)氏が創業したスタートアップ。高性能、拡張性、消費電力効率が特徴の“クラウドネイティブプロセッサ”としてアピールする。

 ジェームス氏によると、Ampereは汎用マイクロプロセッサではあるが、「レガシーアプリケーション向けに設計したのではなく、リニアな性能拡張を伸縮性のある形で実現し、同時に消費効率にも優れるものを目指した」という。中でも消費電力については「電力効率は説明するまでもなく重要だ」として、市場からも高い関心が寄せられていることを示唆した。

 AmpereのAltra Maxプロセッサは最大128コアを搭載する。コアはシングルスレッドで動作し、クロック速度も一定であることから「性能の予測がしやすい」という。すでにOracle Cloud、Microsoft Azureなどのクラウドサービスにおいて採用実績がある。ちなみにOracleはAmpereに出資もしている。

 HPEのEVPでコンピュート事業部担当ゼネラルマネージャを務めるニール・マクドナルド(Neil MacDonald)氏は、「(HPEは)クラウドネイティブなシリコンを搭載した初のTier1サーバーベンダー」と胸を張る。

 さらにマクドナルド氏は、「HPEは常にコンピュート分野のリーダーであり、イノベーションを続けてきた。新しい動きであるクラウドワークロードとクラウドソフトウェアの時代に向けて、モダンなコンピューティングを進めるAmpereと協業することにした」と述べ、協業の背景を説明した。

ProLiant RL300 Gen11の本体前面と背面

 ProLiant RL300 Gen11のユースケースについて、マクドナルド氏は「メディアストリーミング、ソーシャルサービス、EC、財務サービスなどが最適」だと説明した。「大企業は内製化にシフトしつつあり、(RL300で)社内開発を加速できる」。IaaS、PaaS、SaaSを支えるインフラにも適しているという。

 通常のProLiantラインと同様に、ProLiant RL300 Gen11はHPEのリモートサーバー管理ツールである「HPE iLO」を利用できる。さらにオープンソースのベースボード管理コントローラーであるOpenBMCもサポートするなど、管理面での柔軟性を備える。

 「クラウドを活用するデジタルファーストの企業が次のコンピューティングインフラを加速している。これまでのODMサーバーでは対応できない。新しいアプローチが必要だ。(クラウドネイティブという)新しい市場が生まれつつあり、顧客のニーズが変わっている。これに対応するのは自然なステップだ」(マクドナルド氏)

 HPE ProLiant RL300 Gen11は2022年第3四半期に提供を開始する。

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