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Arubaネットワーキングやサーバー管理、バックアップなどの新サービス

「HPE GreenLake」新サービス群やエクスペリエンス強化を発表

2022年04月15日 07時00分更新

文● 大河原克行 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 日本ヒューレット・パッカード(HPE)は2022年4月14日、「HPE GreenLake」に関する最新の事業方針説明会を開催した。新たな「GreenLakeクラウドプラットフォーム」へと進化し、多数の新サービス追加をはじめ、プライベートクラウド構築のためのアドバイザリーサービス、運用管理を行うマネージドサービスなどを含めて包括的なサービスを提供するという。

新たなクラウドサービス「HPE GreenLake for Block Storage」「HPE GreenLake for Aruba Networking」なども発表された

日本ヒューレット・パッカード(HPE) 常務執行役員 Pointnext事業統括 兼 ストラテジック・アライアンス統括本部長の小川光由氏

GreenLakeの受注金額は2四半期連続で2倍以上に成長

 HPE GreenLakeは、エッジ、クラウド、データセンターをまたぐEdge-to-Cloudプラットフォームを実現し、それを“as a Service”で提供するサービス。HPEでは2019年に「すべての製品とサービスを2022年までにas a Serviceで提供する」と宣言しており、GreenLakeはその中核に位置づけられている。

HPE GreenLakeが構成する“Edge-to-Cloudプラットフォーム”

 現時点では100%近い製品/サービスがas a Serviceで提供されており、HPEでは今後もGreenLakeビジネスを拡大していく方針だ。2022年第1四半期(2021年11月~2022年1月期)のas a Service受注金額は前年比で136%増と、2四半期連続で2倍以上の成長を記録。世界900以上のパートナーがGreenLakeを展開しており、顧客維持率も96%以上に達している。

 HPE 常務執行役員 Pointnext事業統括兼ストラテジック・アライアンス統括本部長の小川光由氏は、GreenLakeのメリットを「豊富なサービスポートフォリオと統合したプラットフォームにより、シンプルな環境で運用、管理ができるようになる」ことだと説明する。

 JCB、Worldline、BMWグループといった最新のユーザー事例も紹介された。BMWでは試験用EVのデータ分析基盤にデータレイクハウス基盤「HPE Ezmeral」を統合しており、そこにGreenLakeを採用しているという。また日本国内でも2021年以降、NTT西日本グループ、日本カードネットワーク、広島情報シンフォニー、中電シーティーアイ、太陽日酸などでGreenLakeが採用されている。

 「日本でも、ミッションクリティカルの可用性を求めたり、大量のデータを機密性を持つ形で運用したりするケースでGreenLakeが採用されている。これまでHPEのサーバーが導入されていなかった企業でもGreenLakeの導入実績がある」(小川氏)

GreenLakeの最新ビジネス状況とユーザー事例

ArubaネットワーキングやHPCのGreenLakeサービスを発表

 今回の発表ではまず、GreenLakeポートフォリオ全体にまたがる形で統一された、新たな運用エクスペリエンスが紹介された。シンプルな表示とアクセス、シングルサインオン、セキュリティ、コンプライアンス、弾力性、データ保護を可能にするという。

Edge-to-Cloudプラットフォームに対して統一されたエクスペリエンスを提供する

 さらに、ストレージ、ネットワーク、HPCなど、多数の新サービスもポートフォリオに追加されている。

HPE GreenLake for Block Storage … ブロックストレージをクラウド運用モデルで提供するサービス。HPEでは「データ可用性を100%保証する業界初のStorage as a Service」と位置づけている。小川氏は「ストレージの知識がない人でも、簡単な質問に答えるだけで、セルフプロビジョニングができる」と説明する。

HPE Backup and Recovery Service … ハイブリッドクラウド環境向けのBackup as a Service。VMware仮想マシンのバックアップ/リカバリに対応する。小川氏は「5分以内に、3クリックだけでバックアップ環境を整えることができる。変更が不可能なデータコピーによる運用を実現できることから、ランサムウェア対策の強化にも効果がある」と紹介した。

HPE GreenLake for Compute Ops Management … は、HPE ProLiantサーバーへのアクセスや監視、管理を行うためのクラウドネイティブな管理コンソール。ソフトウェア更新など、コンピュート環境全体にわたるライフサイクル管理を安全に自動化するという。すでに90日間の無料トライアルを提供開始しており、2022年6月から販売をスタートする。

HPE GreenLake for High Performance Computing … AI/機械学習、その他のHPCワークロード向けのサービス。HPC向けの高性能なコンピュート、GPU、ネットワーク、ファイルシステムなどを統合して提供する。またエントリー向けに10ノードの小規模構成も用意しており、HPEの導入リスクを低減している。

HPE GreenLake for Aruba networking … NaaS(Networking as a Service)を8つの事前定義済みサービスとして提供する。再販パートナーやマネージドサービスプロバイダー(MSP)パートナー向けに最適化されている。小川氏は「2025年には60%のユーザーがNaaSを活用するという予測もある。新サービスはこうしたニーズを捉えたもので、ユーザーは必要なものを組み合わせて使うことができ、パートナーは必要なものを簡単に組み合わせて提案できる。買いやすく、売りやすい仕組みだ」と述べた。

 また今回、Arubaの管理コンソールである「Aruba Central」とGreenLakeプラットフォームが統合されており、Arubaネットワーク製品を利用する世界12万以上の顧客がGreenLakeを利用して、サービスのオンデマンド発注や資産管理を行えるようになる。

新サービス「HPE GreenLake for Compute Ops Management」「HPE GreenLake for High Performance Computing」の概要

「HPE GreenLake for Microsoft Azure Stack HCI」も提供

 最後に小川氏は、GreenLakeのパートナー戦略についても触れた。

 ひとつめは、ディストリビューターのマーケットプレイスにおいてHPE GreenLakeの活用を可能にする取り組みだ。具体的には、HPE GreenLakeの事前定義されたクラウドサービスを、ディストリビューターのカタログから注文できるようにし、請求も自動化する。これにより、10万社以上のディストリビューターやパートナーが、GreenLakeプラットフォームを活用したビジネスを展開できる。「パートナーに対して、アセスメントツールや見積ツールなども提供していく。まずは欧米市場で先行するが、今後、日本においても展開していきたい」(小川氏)。

 また、マイクロソフトとの協業を通じて、新たに「HPE GreenLake for Microsoft Azure Stack HCI」を提供すること、データセンター事業者のデジタル・リアルティ(Digital Realty)との契約締結により、世界およそ50都市/285以上のデータセンターでGreenLakeサービスをコロケーションできるようにすることも発表している。

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