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超薄型化のM2搭載MacBook AirにiOS 16登場! 「WWDC22」特集 第25回

28時間使える「M2搭載MacBook Pro 13インチ」超高効率ノートブックの誕生【実機レビュー】

2022年06月22日 22時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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2021年秋に発売したMacBook Pro 14インチモデル(下)とMacBook Pro 13インチ(上)のサイズ比較

コンパクトさと省電力性能で大きな優位性

 昨年の秋にMacBook Pro 14インチモデル、16インチモデルが登場したとき、Touch Barどころか、MacBook Pro 13インチモデル自体が廃止の方向に向かうと考えた人も、多かったのではないだろうか。もちろん筆者もその一人だったので、今回の13インチモデルの「復活」には、正直ちょっと驚かされた。

 しかし、13インチクラスのマシンとしてMacBook Airがあるとはいえ、14インチのMacBook Proでは、いろいろな意味で13インチモデルの代わりにはならないのも事実だ。

 当然ながら、まずサイズが異なる。数字で比べるよりも、13インチと14インチモデルを重ねた写真を見れば、そのサイズ感の違いは明らかだろう。

MacBook Pro 14インチモデル(下)とMacBook Pro 13インチ(上)のサイズ比較

MacBook Pro 14インチモデル(下)とMacBook Pro 13インチ(上)のサイズ比較

 重量は、さらに深刻かもしれない。13インチモデルが新旧とも1.4kgなのに対し、14インチモデルは1.6kgと、けっしてわずかとは言えない違いがある。16インチモデルに至っては2.1kgと、別次元の重さだ。

 重量よりも違いが大きいと感じるのは、製品の価格帯だ。新しいMacBook Pro 13インチモデルが、17万8800円からとなっているのに対し、MacBook Pro 14インチモデルは27万4800からと、ベースモデルでも10万円近い違いがある。16インチモデルは33万8800円からと、さらにクラスの異なる価格帯の製品だ。今後登場するはずのM2世代のMacBook Pro 14インチ、16インチモデルは、さらに高価格帯のものになる可能性も高い。

 このようにサイズ、重量、価格帯の違いだけを考えても、「Pro」の付くモデルとしての13インチの存在意義は健在だと言えるだろう。

 同じ13インチのMacBook Airと比較しても(厳密にはMacBook Airは13.6インチでMacBook Proは13.3インチ)、MacBook Airのバッテリー容量が52.6Whであり、同じM2チップであることから、バッテリーの持続時間はMacBook Proの方が長いはず。今回のM2搭載のMacBook Pro 13インチモデルは、現状ではMacBook史上、最高の省エネルギー性能を実現し、最長のバッテリー持続時間を達成したモデルであることは確かだ。

 最初に述べたように、一見かなり保守的なアップデートながら、Proモデルとして最小のコンパクトさと高エネルギー・パフォーマンス、そしてTouch Barを装備する継続性に着目するなら、MacBook Pro 13インチProは大いに買いだ。

 

筆者紹介――柴田文彦
 自称エンジニアリングライター。大学時代にApple IIに感化され、パソコンに目覚める。在学中から月刊ASCII誌などに自作プログラムの解説記事を書き始める。就職後は、カラーレーザープリンターなどの研究、技術開発に従事。退社後は、Macを中心としたパソコンの技術解説記事や書籍を執筆するライターとして活動。近著に『6502とApple II システムROMの秘密』(ラトルズ)などがある。時折、テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」の鑑定士として、コンピューターや電子機器関連品の鑑定、解説を担当している。

 

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