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「たてもの」と「まち」のイノベーション第8回

これはトイレのNetflixだ「VACAN AirKnock」

文●ASCII 漫画●ほさかなお

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トイレは世界のサードプレイス

── 最後に今後の展開についてお伺いしたいんですが、これ海外に持っていくとメチャいいんじゃないですか。

 台湾でも一部スタートしております。

── 台湾のトイレも!

 目標という意味で言えば、AirKnockに関しては今年度1万台を目指しています。いまは首都圏中心ですが、大阪・名古屋などの展開も広げていきたい。利用者にとっても、広告主にとっても、導入先にとっても喜ばれるような仕組みを作るためには、早くこのサービスを届けるのが一番なので。あとはトイレを利用するだけでNPOやNGO寄付ができるようになる仕組みがあって、それが4団体まで増えました。あなたのいばしょさん、ウォーターエイドさん、フローレンスさん、むすびえさんですね。

── 「これからのトイレはこうなっていく」みたいなビジョンはありますかね。1980年代の香港って、ホテルのトイレに必ず人がいてタオルを手渡してくれたんですよ。だいぶ減ってしまいましたが、チップが必要だった。それがいまは合理化されてきちゃっていると思うんです。バカンさんはNPOへの寄付などで、そういう新しいところに踏み混んでいると思うんですが、これからトイレはどういう世界に行くんですかね。スターバックスだったら「第三の場所」みたいなことを言うじゃないですか。

 トイレって日常の中で必ず使うわけじゃないすか。そこで長居してほしいわけじゃないですけど、トイレにいることで新しい気づきが得られたりとか、トイレを使うことで他の人たちのためにもなる、みたいな。トイレが優しい空間になっていくというのを次のステージにしてきたいなと思います。

── お寺みたいな感じですね。

 (笑)そうかもしれないですね。自分にとっては安らぎの場所でもあり、他の人たちにも優しい気持ちの連鎖をさせていける。そういう空間にできたらいいなと思ってます。

── トイレに関する印象が変わるって感じですね。

 トイレがきれいに使えるのもすごく大事なことで。たとえば人がいるかどうかわかることで清掃に入りやすくなったりするとか、適切なタイミングで入れるようになる。当たり前なんですけど結構大きな変化なんです。デジタルが管理が入ることでトイレをより快適に使えるようになるんじゃないかと。

── 掃除する人とか、トイレに関するステークホルダーが色々いる中、そこにメディアが入ることで変化が起きると。

 コンテンツだったり、寄付などの体験を通じて、他の人たちも優しくなれる空間というのが目指したい世界ですね。

── 公衆トイレに関してはどうですか。

 もちろんやりたいですね。一部公開されているもので言うと、東京都と共同で美術館や商業施設などのバリアフリートイレの空き状況が見える取り組みを進めていたりします。車椅子の方にとっては、トイレが空いてなかったとき次の場所を探すのが大変なので。そこをちゃんと可視化することを第一にやりたいですね。いまは東京からスタートしていますが、日本中にまず広げていきたいと思っています。日本中と世界中でそういうマップを作れたらいいかなと。

── お〜いいですね!「世界中でどれだけみんながトイレで頑張ってるかわかるマップ」ってのが頭に浮かんじゃいましたよ。これからにも期待しています。

 

(提供:清水建設株式会社)

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