アプリを使えば使いこむほどに便利な機能が満載
アプリ「LIFULL HOME'S」が新機能を多用しながらも、最終的に誰もが使いやすいUI/UXに仕立てられているのは、3つの理由があると考える。まず一番の大きなポイントは、社内勉強会の成果。WWDCで発表された新機能や技術は、エンジニアだけではなく、プランナー、デザイナーなど幅広い職種の担当者が集い、勉強会で新技術を共有しているという。
つぎにユーザーリクエストの収集とサポートといった、ニーズと課題を見つけるための惜しまない情熱。ウェブサイト「LIFULL HOME'S」上では、目に入りやすいポイントにユーザーの声を集めるためのバナーを設置するほか、各種レビューやリクエストに「毎日返信」をすることで、常にユーザーのニーズと課題を情報として収集。その声を勉強会などで話し合うことで、「ニーズや課題」と「機能」のマッチングを検討材料にし、改善とサービス向上に活用している。
デザイナー小泉 貴奈未氏によると、LIFULLの各種サービスを横断して活用しているデザインのガイドラインや品質保証などの基準とともに、アップルの「ヒューマンインターフェイスガイドライン」を参考にしているという。
基本的なことだが、ユーザー操作が必要な機能はアプリの下部のタブに集約するなど、迷わないUIを的確に実現している。池田氏は、アップルのエコシステムによる開発、ユーザーへの提供のしやすさもあげるが、3つの取り組みが相対的に功を奏し、新しい機能を果敢に取り入れながらも、「使いやすさ」や「便利な機能・サービス」についてユーザーの高評価を集めることにつながったと考える。
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