デスクトップ級の性能でクリエイターの業務フローを変えるノート「AERO 17」
ギガバイトのクリエイター向けブランド「AERO」シリーズ「AERO 17」と「AERO 16」に第12世代インテルCoreプロセッサー搭載モデルが登場した。
型番からもわかるとおり、それぞれ16型と17.3型の4K液晶を採用し、作業効率の良い大きな液晶と最新のCPUが組み合わさり、持ち運べるノートPCでありながらもデスクトップPCのように運用可能で、場所を問わずに高いパフォーマンスを期待できる。
両機にはCPUに第12世代Coreプロセッサー、GPUにNVIDIAのRTX30シリーズが搭載されスペックはほぼ共通になっている。違いは4K液晶の大きさとパネルの種類となる。
「AERO 17」はVESA Display HDR1000規格、AdobeRGB 100%、DCI-P3 100%に対応した17.3型ミニLEDディスプレーを採用し、ΔE<1の色精度を実現している。
「AERO 16」はVESA Display HDR500規格、DCI-P3 100%に対応した16型有機ELパネルを採用。さらにX-RiteとPantoneのキャリブレーション技術でパネルの色校正を行ない、業界では唯一のデュアル色校正認証取得モデルになっている。
高色域の液晶パネルはクリエイティブワークに必須で、多くのクリエイターはカラーキャリブレーションを行なったディスプレーを使用し、ノートPCでも外部出力をすることで最終的な色確認を行なうが、本機なら別途キャリブレーション済みのディスプレーを用意せず単体での最終確認が可能なので、ロケやスタジオといった出先での作業効率が格段に向上するだろう。またクリエイティブワークだけでなく、日常的なPC利用でも精細で鮮やかな質感の高い表示が可能だ。
今回は「AERO 17 XE5-73JP738HP」を試用する機会に恵まれたので、実力のチェックと使用感をレポートしよう。試用機のスペックはCPUが「Core i7-12700H」、GPUには「GeForce RTX 3070 Ti Laptop」が組み合わされている。そしてメモリーは16GB、ストレージは1TBのSSDが2つ、計2TBが搭載されている。
「AERO 17」には今回レビューする「XE5」のほかに、CPU/GPUの組み合わせが「Core i7-12700H/RTX3060Laptop」の「AERO 17 KE5」、「Core i9-12900HK/RTX3080Ti Laptop」の「AERO 17 YE5」もラインナップされているので目的と予算に応じて選ぶのがいいだろう。なお「AERO 16」にも同様の組み合わせがラインナップされている。
まずは外観から見ていこう、ディスプレーサイズが17.3型とボリュームのあるサイズなため、本体もそれなりのサイズ感があるのだが、意外といってはなんだがうまくデザインされていて、一見するとスリムノートのように見える。本体色はシルバー、材質はアルミニウム合金製で手にしたときの剛性感が高く、持ち運ぶ際にも安心感がある。
寸法は幅約39.62cm、奥行き約24.13cm、高さ約2.34cmとさすがにそれなりのサイズはあるが、狭額縁デザインなので17.3型ノートとしてはかなりコンパクトに仕上がっている。重量は約2.6Kgで、ハイスペックなCPUとGPUを搭載しているため相応の重さにはなっているが、このスペックをこのサイズに収めたのはさすがと言える。本体がかさばらないので、重量対策と覚悟があれば持ち運びもそれほど苦にはならないだろう。
ノートPCにおいて重要なポイントの1つとなるキーボードは、テンキー付きのいたって普通の日本語キーボードだ。キーの打ち具合は軽めで静か。適度なクリック感があり入力されるポイントがわかりやすい。一部右下付近のキーが他のキーよりも小さめなので多用する人は慣れが必要かもしれない。
個人的にはテンキーとフルキーの間が狭いためエンターキーを押したつもりが「7」や「4」あたりを押下してしまうことや、バックスペースとデリートキーの操作には慣れが必要と感じた。実物を確認したわけではないが16型ディスプレーの「AERO 16」にはテンキーが備わってないらしいので、もっとキー配列には余裕があるだろうから「AERO 17」でもテンキーなしを選べるといいかもしれない。
「AERO 17 XE5」のインターフェースはかなり割り切った設計になっていて、USB Type-Cが3つ(うち2つはThunderbolt4端子)にオーディオジャック、電源端子のみだ。
本体に有線LAN端子がないのはやや残念だが、無線LANは6GHzの周波数帯に対応したWi-Fi6Eを採用しているので、転送速度的な問題は少ない。
また少ないインターフェースをカバーするポートリプリケーター「AERO HUB」が付属している。「AERO HUB」にはRJ45(イーサ端子)、USB 3.1(Gen1)Type-A端子、miniDP端子、HDMI端子が備わっていて、足りないインターフェースを補ってくれる。
この記事の編集者は以下の記事もオススメしています
-
デジタル
GIGABYTE、第12世代インテルCore Hと17型4Kパネルを備えるクリエイター向け「AERO 17シリーズ」発表 -
デジタル
GIGABYTE、AMD Ryzenプロセッサーを採用したゲーミングノートPC15.6型「GIGABYTE A5 K1-AJP1130SB」と17.3型「GIGABYTE A7 K1-BJP1130SB」を発表 -
デジタル
GIGABYTE、4辺スリムベゼル採用の17.3型360HzゲーミングノートPC「AORUS 17」など4製品 -
デジタル
ツクモパソコン本店に「GIGABYTEコーナー」が登場 -
sponsored
GIGABYTEのノートPCが勢ぞろい! ツクモパソコン本店の特選コーナーで気になるモデルを見て触って選ぼう