新機能の「7分間ワークアウト」を試す
ここからはキャリバーE4のフィットネスデバイスとしての真価を掘り下げてみよう。
先代のキャリバーE3にもGPSや心拍計を含む各種センサーが内蔵され、TAG Heuer Connectedアプリからワークアウトのデータ記録と参照がシームレスにできた。
最新モデルのキャリバーE4では、ユーザーのフィットネス向上へさらに一歩踏み込んで、「タグ・ホイヤー スポーツ」というワークアウトのコーチングアプリをウォッチにプリインストールしている。
タグ・ホイヤー スポーツを実践してみた。ゴルフ/ランニング/ウォーキング/サイクリング/屋内ランニングはラップタイム、心拍数のほか種目によってはGPSによる移動経路を記録する。各ワークアウトは、TAG Heuer Connectedアプリに時系列で成果が残る。集まったユーザーのデータを元に、アプリの「ウェルネス」タグからは健康を維持するための情報を「ウェルネス指標」として確認できる。
筆者はふだんから座りっぱなしで長時間過ごしてしまうことが多いので、タグ・ホイヤー スポーツの「フィットネス」に収録されている「7分間ワークアウト」がどれぐらい健康管理に使える機能なのか気になった。
メニューを開くと、鍛えたい部位を「全身」「上半身」など5つに分類したプログラムが並ぶ。それぞれ独自に監修された「腕立て伏せ」や「腹筋」など30秒のワークアウトを各10秒間の休憩を挟んで一定時間実践する。ワークアウトの時間は約7分間が基本だが、ユーザーが任意に尺を調整することも可能だ。
ワークアウトの間はウォッチの画面に心拍数やタイマーのカウンターのほか、ワークアウトのお手本となるガイドムービーが表示される。10秒間の休憩中に次の動作を確認して、30秒間黙々と体を動かす。
「7分間ワークアウト」に収録されている種目は平服のまま、道具を使わなくても実践できるトレーニングだが、床に横になったり、真面目に実践するのであれば飛び跳ねたりしなければならない種目もある。そのため、オフィスのデスク周りで気軽に体をほぐすという使い方にはあまり向いていない。
また内容が「筋トレ」寄りなのが気になった。肩こりや腰痛を防止するためのストレッチ系のワークアウトや、忙しく煮詰まったときに心を落ち着かせるためのヨガ・瞑想などのメニューも追加してほしい。デスクワークの合間にも実践できて、利用する回数も増えるだろう。