ウェルナス、独自AIで必要な栄養素を特定し“栄養最適食”を提案する「Newtrish」開始へ
本技術で特許査定を取得
ウェルナスは5月13日、食の個別最適化における基本技術(以下、「AI食」技術)について、4月28日付で特許庁より特許査定通知を受領、登録手続きを行なったことを発表。3月より本特許技術を実装した食の個別栄養最適化サービス「Newtrish(ニュートリッシュ)」を事業化し、5月より実証実験を開始した。
本知財は、同社が独自に開発したアルゴリズムにより、食事が体にもたらす影響とその関係性について日々変化する動的な生体データと栄養素データを解析することで、身体に影響する栄養素を関与因子(改善因子・改悪因子)として特定・抽出し、必要な栄養素の提案を可能にする基本技術。本技術により個人差や時間差を考慮した「現在の自分に本当に必要な栄養素」を的確かつより高精細に把握することが可能になるという。
ニュートリッシュは、独自に開発した専用のスマホアプリ上で、利用者の生体データ、摂取した食事メニュー、目標設定した健康状況や運動機能など進捗の記録と、その達成状況に即した栄養最適食の提案を行ない、利用者の目標達成を継続的にサポートするサービス。
利用者が設定した目標(健康・美容・運動機能・学力など)に関連する体重・血圧・筋肉量などの生体データと摂取した食事に含まれる栄養素データを専用アプリ上で日々記録し、独自の解析アルゴリズムを用いた「AI食」技術により、日々変化する動的な生体データと栄養素データを解析して両者の関係性を明らかにし、生体データに影響する栄養素(関与因子)を抽出し、生体データを改善するために個別最適化された「栄養最適食」を設計・提案する。
同サービスは、信州大学学術研究院農学系・中村浩蔵准教授が発明した知的財産を基礎技術とし、ウェルナスと共同開発し、2023年から商用化を予定している。
本特許査定によって、「AI食」技術を食品、健康・医療、介護・福祉、IT・マーケティングなど、様々な事業・研究・開発領域の基礎技術として利活用できる。