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クルマのハンドルをレーシングカーっぽくできるステアリングスイッチ

2022年04月30日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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小さいクルマは
ステアリングが脱着できるのもうれしい

 オーナー様はMOMOが販売する直径320mmのステアリング「JET 320」が取り付けられていたのですが、この見事なフィット感! 「まず、持ったときのフィーリングがすごくイイんですよね。純正ハンドルとは質感がまるで違うんですよ。それに純正ハンドルの断面は真円なのですが、このハンドルの上側は楕円形状で薄くなっているので、メーターが見やすくなるんですよ」と大満足のご様子。確かに触れてみると実にイイ手触りなうえにメーターも見やすい。それに「カチッ」と手ごたえのあるメカニカルスイッチの感触が堪りません! もちろんボタンの位置関係が変わっていることから戸惑いがありましたし、ステアリングを握った状態だと親指が届かない場所もありました。ですがそれらは慣れです。

 「それに小径になりますから、よりクイックなフィーリングになります。これが楽しいんですよ!」とオーナーの弁。楽しいクルマがさらに楽しくなるとは、心が躍らないわけにはいきません。ちなみにMOMOのJET 320の定価は3万6000円(以下すべて税込)。これにステアリングスイッチが6万5780円。そのほか、ステアリングボスが必要でさらに工賃がかかりますので、諸々で15万円ちょっとが定価のお値段。ちなみにステアリングはAmazon.co.jpで2万6130円、ステアリングボスはワークスベル製で5929円で販売しています。持ち込みの取り付けについては、工賃含め最初に各ショップに問い合わせたほうがいいでしょう。

ハンドルを取り外すことも可能

 ステアリング交換のもう一つのメリットは「脱着ができるようになる」ということ。これはワークスベルから販売されているラフィックス2というクイックリリースを取り付けることで可能になります。ハンドルが取り外せるメリットは、乗降しやすくなること! 特にS660のようなタイトなコクピットのクルマですと、そのメリットは計りしれません。さらに自宅に帰った時など長時間クルマから離れる際にハンドルを取り外せば、防犯対策にもなります。

シフトパドルを装着したS660

 さて、ここまではMT仕様の話。S660にはCVT仕様があり、ステアリングの裏にはパドルシフトが付いています。単純に交換した場合は、このパドルシフトが使えなくなってしまうのですが、ワークスベルが販売しているパドルシフト用の製品「パドルシフターNeo」を取り付ければ、パドルシフトも可能になります。ですがS660の場合「手が届かない」のだとか。

パドル部分を上から見た様子

 そこでFlogDriveは新たにパドルシフト用のステアリングボスを製作。しかもパドルはカーボン製ですから、実にカッコイイし、スポーツカーらしくて最高のひと言! ステアリングからパドルまでの距離は遠めなのですが、手の大きな方なら届くようになります。気になるパドルスイッチの感触は超ショートストロークで、しかもカチッとした極上のフィーリング! これが嫌いな人は絶対にいないと断言できます。

 ですが、ステアリングの位置はかなり運転手寄りになってしまうので、体の大きな人は腕を相当曲げることにも。またパドルが大きいため、体格とシート座面の高さによっては、ステアリングを切ろうとするとパドルが足に刺さる可能性も。FlogDriveでは「ステアリングスイッチボックスの裏側に穴をあけてスイッチを付けることもできますし、パドルスイッチに関してはもう少し検討します」とのことなので、気になる方は問合せてみましょう。気になるお値段ですが、パドルまで含めると20万円強の費用がかかるとのことでした。

クルマをドレスアップする楽しさ

 この取材時、オーナーさんのS660および開発担当のクルマにFlogDriveのアイテムがついていましたので、せっかくの機会ですからご紹介したいと思います。

S660用リアダクトフレーム バージョン2

バンパーに穴を開けてS660用リアダクトフレーム バージョン2を取り付けた様子。オーナーによると「裏側も黒で塗らないと覗き込んだ時に、内側の白い部分が見えてしまう」とのこと

 まずはS660から。リアバンパーのナンバーの上に設けられたのは、S660用リアダクトフレーム バージョン2(2万1780円)。排熱のためナンバー付近に穴を開けているカスタマイズはよく見かけるのですが、このアイテムの優れた点はマフラーのタイコ上部を冷やすことができるということ。型紙が付属するので、個人でも加工できるとのことです。

FrogDriveのパーツを装着した3代目メガーヌR.S.

リップスポイラー(phase2)(6万280円)

 次に開発担当のクルマである3代目メガーヌRSに取り付けられているアイテムもご紹介。まずはリップスポイラー(phase2)(6万280円)。こちらはFRP製黒ゲルコート仕上げで、塗装費は別途必要になります。

リアルーフスポイラー(14万8500円)

リアルーフスポイラー(14万8500円)

 続いてノーマルと比べて立体的な造形が魅力のリアルーフスポイラー(14万8500円)。これは純正のルーフスポイラーを取り外して取り付けます。こちらは未塗装のほか、ジョンシリウスM、ブランナクレM、グリカシオペM、ノワールエトワールMの4色から選択できます。

ステアリングスイッチケース&ボスセット(7万5350円)

3代目メガーヌR.S.用ステアリングスイッチケース&ボスセット(7万5350円)にはR.S.ボタンとハザードボタンが用意されている

ステアリングボス

 もちろん3代目メガーヌRS用のステアリングスイッチケース&ボスセット(6万8500円)が用意されています。こちらは純正ハンドルの4つのボタンの他にRSボタンとハザードボタンも移設されているのは、とてもユーザーフレンドリーであるように感じました。

カーボン製のシャークフィンアンテナ(1万6500円)

 そして最後にシャークフィンアンテナ。こちらはカーボン製で引き締まった外観になります。FlogDriveでは、ほかにもGRヤリス用などのアイテムが用意されているとのこと。

 気になる方はチェックされてはいかがでしょうか。

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