このページの本文へ

荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第761回

ミラーレス一眼「OM SYSTEM OM-1」で2匹の猫の絡み合いを撮る

2022年04月26日 12時00分更新

文● 荻窪 圭/猫写真家 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ヨドバシカメラの箱に2匹が並んで座ってるという珍しい図。2022年4月 OMデジタルソリューションズ OM SYSTEM OM-1

 なんか、毎年春先になると景気づけにカメラが欲しくなるようで、今年も買っちゃったのである。OM SYSTEMの「OM-1」。今まで使ってたのが「E-M1 Mark II」というすでに2世代前の機種になってるわけで、レンズもそれなりに揃えてるわけで、そのシリーズが猫認識AFを搭載してAFが速くなって高感度にも強くなったとなれば静観できますまい。

買ってしまったOM-1。レンズは昔から使ってる「12-40mm F2.8 PRO」。便利なレンズなので手放せない

 お散歩の供にいろいろと持ち歩いたり取材で使ったりしているわけだが、今回は新しいカメラを買ったらつい撮りまくるうちの猫たち。

 特に、やっと最近なじんできたのか、2匹で絡むシーンが増えてきたのでそれを特集するのである。

 冒頭写真はなぜか2匹ともお気に入りのヨドバシカメラの箱。ほどよく頑丈なのがいいのか、大きさがちょうどいいのか、いつも争奪戦を繰り返してるのである。ただこのときは、2匹が一緒におさまってたのだ。あとにも先にもこのときだけである。たいていはキジトラのかふかがいるところに、黒猫のミルがツッコンできてかふかを追い出しちゃうからね。

 続いてソファの上。かふかがソファの上でくつろいでるところにミルがやってきて舐めはじめるのである。以前はかふかの方が「しょうがないなあ」という顔でいやいや舐めさせてたのだけど、最近はやっとちょっと仲良くなってきたのか、互いに舐め合うように。

舐め合うかふかとミル。片方が真っ黒だとセッティングが難しいですな。黒い塊を抱きかかえて舐めてるみたい。2022年4月 OMデジタルソリューションズ OM SYSTEM OM-1

 まだまだこういうシーンはレアなので、12-40mm F2.8という室内で使うには最適なズームレンズを装着したOM-1を手が届くところに置いていて、気づいたらすぐ撮れるようにしてる。おお、仲良くなったかなと思いきや、取っ組み合いがはじまり、かふかがミルに負けるのであった。

舐めあってたかと思うとだんだん雲行きがあやしくなってくる。2022年4月 OMデジタルソリューションズ OM SYSTEM OM-1

しまいには決裂するのであった。2匹が仲良く抱き合って昼寝する日は遠そうである。2022年4月 OMデジタルソリューションズ OM SYSTEM OM-1

 そもそも、なぜ2匹がすぐ決裂しちゃうかというと、ミルが嚙むからである。ある程度舐め合ったと思ったら、ミルがかふかに噛みつくのだ。

いきなりがぶりとやってかふかがぐにゃあと泣いたの図。2022年4月 OMデジタルソリューションズ OM SYSTEM OM-1

 そしてかふかが怒るのである。このときはミルが耳を嚙んでひっぱったからたまらない。ここで大人の猫として、先住猫としてミルを指導してくれるといいのだが、かふかの方が力負けして逃げちゃうのだ。大人の威厳がない。

しまいには耳を嚙んで引っ張るのだ。まあ嚙みたくなる気持ちはわからないでもないが、それやったらかふかは怒る。2022年4月 OMデジタルソリューションズ OM SYSTEM OM-1

 困ったものである。そもそも、かふかはすっかり忘れてるようだが、自分だって子猫の時はやってたのだ。

 それは2008年のこと。大五郎に遊んでほしくて、ついがぶりと嚙んでたのである。

14年前のこと、まだ子猫だったかふかは大五郎にしょっちゅうちょっかいを出していたのだ。2008年8月 ニコン D40X

 そして大五郎がぎゃあと叫んで怒ってたことを。

そしてがぶりと嚙んで大五郎を驚かせ、このあと叱られてたのである。2008年8月 ニコン D40X

 年を取り、新しい子猫がやって来て、今度は自分が嚙まれる番になったのだ。歴史は繰り返すのである。

■Amazon.co.jpで購入
 

筆者紹介─荻窪 圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン