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GWはセールも多いだけにチャレンジしやすい!

ゴールデンウィークで自作する初めてのゲーミングPC、統一感あるパーツ選びや組み立てのポイントを紹介

文●石川ひさよし 編集●ASCII

提供: エムエスアイコンピュータージャパン

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MSIコンセプトのハイエンドゲーミングPCを組んでみた

 ゴールデンウィークと言えば、まとまった時間が取れるタイミング。PC系メディアとしてはゴールデンウィークこそ自作PCに費やしていただければと願っている。そこで今回はPCゲーミングデビューを目指す方に向け、ひとつ作例を組んでみた。

 今回の作例におけるパーツ選択の鍵はMSIで統一した点だ。具体的にはMSIのマザーボード、ビデオカード、ケース、電源を取り入れている。自作PCで悩みどころと言えば、デザインテーマの統一がある。MSIは主力のマザーボード、ビデオカードのほかにもMSIゲーミングとしてさまざまなパーツを展開している。それらを組み合わせることで、PC全体の見た目の方向性もひとつにまとまるというわけだ。

今回組んだハイエンドゲーミングPC。統一感あるパーツ選びを心がけた

 まずは今回のPCのコンセプトを紹介しておこう。

 ひとつ目は高性能ゲーミングPCと呼べるパフォーマンス。今回はWQHD(2560×1440ドット)〜4K(3840×2160ドット)解像度、高リフレッシュレートのゲーミング液晶ディスプレイを検討されている方を想定し、その環境下で高画質設定を狙えることをターゲットにしてみた。現在のメインストリームからすればやや高い目標値だが、ゲーミングPCの醍醐味を味わいたいという方にオススメの構成だ。

 ふたつ目はゲーミングPCの王道デザイン。デザインには人それぞれ好みがあるけれど、今どきのゲーミングPCを目指してみた。ゲーミングと言えばブラック&イルミネーション。ただし一般の日本人ゲーマー向けとして「らしさ」を醸し出しつつハデさは抑えていきたい。

 さて、こうしたコンセプトのもと、今回選択したパーツは以下のとおりだ。

パーツリスト
CPU インテル Core i7-12700 約4万6000円
メモリ Crucial Ballistix 16GB DDR4-3600 Desktop Gaming Memory (Black) BL16G36C16U4B 約1万5000円
マザーボード MSI MAG H670 TOMAHAWK WIFI DDR4 約2万8000円
ビデオカード MSI GeForce RTX 3070 Ti VENTUS 3X 8G OC 約9万9000円
ストレージ Seagate FireCuda 520 SSD ZP1000GM3A002 1TB PCI Express 4.0x4 約2万4000円
CPUクーラー サイズ Mugen 5(SCMG-5100)+LGA1700リテンションキット 約7000円
ケース MSI MPG VELOX 100P AIRFLOW 約1万3000円
電源 MSI MPG A850GF 約1万3000円
合計 約24万5000円

 まずゲーミング性能の要であるビデオカードには、MSIのGeForce RTX 3070 Ti VENTUS 3X 8G OCを選択している。

GeForce RTX 3070 Ti VENTUS 3X 8G OC。一時はグラフィックボードの市場価格が急上昇したが、3070 Tiも10万円以下で購入できるようになった

 ビデオカード上のGPUは、製品名のとおりNVIDIA GeForce RTX 3070 Ti。WQHD〜4Kで高画質設定を狙うならGPUはRTX 3070や3080といったクラスを選びたい。GeForce RTX 3070 Ti VENTUS 3X 8G OCは、パフォーマンス志向のモデルでブーストクロックを1800MHzとしたOC仕様だ。冷却力強化のため、ヒートパイプやファンをはじめ、同社こだわりの技術を惜しみなく投入しているほか、トリプルファン仕様で静音性にも優れている。

GPU-Zのデータ。GeForce RTX 3070 Ti VENTUS 3X 8G OCは、定格1575MHzの3070Tiを1800MHzまでオーバークロックしたモデル

 なお、ビデオカードが決まることで、ケースと電源に求められる仕様が決まってくる。ケースに求められるのはGeForce RTX 3070 Ti VENTUS 3X 8G OCが収まるサイズ感。電源に求められるのは出力で、GeForce RTX 3070 Tiのシステム電力要件が750W、GeForce RTX 3070 Ti VENTUS 3X 8G OCがOCモデルで消費電力も若干増えるためプラスαの余裕が必要だといった点だ。

 もうひとつゲーミング性能で重要なCPUは、コスパの点で評判のよい第12世代インテルCoreプロセッサからCore i7-12700を選んでいる。

性能と価格のバランスに優れたCore i7-12700をチョイス

 第12世代Coreは、高性能コア(Pコア)&高効率コア(Eコア)を組み合わせるというコンセプトで、Core i7-12700は実コア数が12基、最大スレッド数は20スレッドといった仕様だ。現在、重量級ゲームタイトルは推奨スペック(解像度や画質設定に注意)に6コア12スレッド対応CPUを挙げているものがあるが、Core i7-12700なら余裕があり、より高みを目指していける。

CPU-Zのデータ。Core i7-12700は開発コード名でAlder Lakeと呼ばれる最新の第12世代モデル

 CPUが決まったことでマザーボードも第12世代Coreをサポートするものから選ぶことになる。今回はMAG H670 TOMAHAWK WIFI DDR4(関連記事)を選択した。

MAG H670 TOMAHAWK WIFI DDR4。電源まわりも安定し、Core i7-12700の性能を発揮できるモデルだ

 MAG H670 TOMAHAWK WIFI DDR4は、Intel H670チップセットを搭載したモデルだ。まず、OC非対応のCore i7-12700を選んでいる点で、OC用のIntel Z690を選ぶ理由がいくぶん薄れる。とはいえ、チップセットのグレードによって利用可能なPCI Expressレーン数も違う。ここは今後のPC利用プランにも関わってくるだろう。たとえば拡張カードを複数挿したいとか、PCI Express接続のM.2 SSDを3、4枚搭載したいというなら、それを満たせるのはZ690マザーボードだ。ただし、多くの機能がUSBによって外付け可能な現在、そこまで要求するのは立派なPCマニアだ。一般的な用途ではH670以下のレーン数で足りるだろう。

CPU-Zのデータ。H670チップセットを搭載したモデルで、コストパフォーマンスに優れている

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