画像処理もらくらくなハイパフォーマンスや広色域OLEDはクリエイティブ用途にも最適!

こだわりが詰まった<Yoga Slim 760 Carbon>を仕事やプライベートで使ってみた

文●山口優/編集●村野晃一(ASCII)

提供: レノボ・ジャパン

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【こだわりポイント2】
ページのスクロールが滑らかで見やすい

 <Yoga Slim 760 Carbon>の特徴として、色再現性に優れたOLED(有機EL)を採用していることが挙げられるが、その画質のよさを語る前に触れておきたいのがリフレッシュレートの高さだ。一般的なディスプレイの60Hzよりも高い90Hzに対応しており、カーソルの動きやページのスクロールが非常に滑らか。とくにWebブラウジングする際や、ペンタブレットをつなげてお絵描きするようなときなどに、その恩恵を感じることができる。残像やちらつきが少ないため目が疲れにくく、細かい作業もしやすい。長いストロークもスムーズに描きやすい。数字の上では30Hzしか変わらないが、実際に使い比べてみるとその差は思った以上にある。

 高リフレッシュレートというと、ゲーマー向きの機能だと思う人もいるかもしれないが、日常的な用途やクリエイティブ用途でもメリットは大きい。なくてはならない機能とまではいえないものの、より快適な作業環境を手に入れたいのであれば、製品選びの際に検討する価値はあると言えそうだ。

ディスプレイはタッチ操作にも対応。リフレッシュレートが高いためウィンドウの移動も滑らか

リフレッシュレートは最大90Hzに対応する。一般的な60Hzに設定することも可能

【こだわりポイント3】
色域が広く高精細でHDR対応のOLEDを搭載

 ディスプレイは14.0型のOLEDが採用されている。解像度は2.8K(2880×1800ドット)で、アスペクト比は16:10。現在主流の16:9のディスプレイに比べて縦の情報量が少し多くなっているため、Web閲覧や写真編集、Wordを使った文書作成などは作業しやすく感じる。

ディスプレイは14.0型のOLEDを搭載。2.8K(2880×1800ドット)と非常に高精細だ

 色域はデジタルシネマの標準規格であるDCI-P3を100%カバーしており、一般的なディスプレイに比べるとかなり広い。実際、色再現性は高く、漆黒から原色のようなあざやかな色までリアルに再現される。

 プリインストールされているソフト、X-Rite Color Assistantを使えば、カラープロファイルを選択して作業環境にマッチした色域を適用することもできる。用意されているプロファイルは、DCI-P3のほか、コンピューターの標準規格であるsRGB、印刷業界などで用いられることの多いAdobe RGB、HDTV向けのRec.709などで、それぞれ選ぶとガンマ値や輝度、RGB値などが最適化される。そのため、紙媒体とWebコンテンツを同時に制作するときのように、媒体によって異なる色域を意識しながら作業したい場合にとても便利。クリエイティブ用途には心強い機能だ。

X-Rite Color Assistantの画面。プロファイルを選んで作業内容にマッチした色域を適用することができる

 さらに本機はHDR規格のひとつ、Dolby Visionをサポートしており、対応コンテンツなら明暗差の大きなシーンをよりダイナミックに再現することも可能。実際にHDRに対応した動画を再生してみたが、まるで肉眼で現実の風景を見ているようなリアルさを感じることができた。とくに逆光のシーンなどは効果を体感しやすい印象だ。

 ちなみにスピーカーも高音質で、Dolby Atmosに対応しており臨場感のあるサウンドを楽しむことができる。動画ストリーミングなどを視聴するには、まさにうってつけの製品といえるだろう。

HDRにも対応。なお、HDRを有効にするとX-Rite Color Assistantは自動で無効になり、デフォルトの色域が適用される