鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第46回
リミット解除の爆熱Core i9-12900Kも大丈夫!
【鉄板&旬パーツ】240mm簡易水冷クーラー最強か!? 超ブ厚いPhanteks「GLACIER ONE 240 T30」を試してみた
2022年03月27日 13時00分更新
Core i9-12900Kを使って冷却性能をチェック
最も気になる冷却性能をチェックしていこう。いつもはバラック状態でテストしているが、ちょうどコンパクトミドルタワーPCケースのFractal「Define 7 Compact」が手元にあったので、「Core i9-12900K」やMSI「MAG Z690 TOMAHAWK WIFI DDR4」とともに、実際に組んでテストすることにした。
ここではGLACIER ONE 240 T30のLGA1700プラットフォームへの取り付け行程を紹介しておこう。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | インテル「Core i9-12900K」 (16コア/24スレッド、最大5.2GHz) |
CPUクーラー | Phanteks「GLACIER ONE 240 T30」 (簡易水冷、240mmラジエーター) |
マザーボード | MSI「MAG Z690 TOMAHAWK WIFI DDR4」 (インテルZ690、ATX) |
メモリー | G.Skill「F4-3600C16D-32GTZNC」 (16GB×2、DDR4-3600) |
ビデオカード | Palit「GeForce RTX 3080 Ti GamingPro 12GB」 (GeForce RTX 3080 Ti、12GB GDDR6X ) |
SSD | Samsung「980 PRO MZ-V8P2T0B/IT」 (2TB、PCIe4.0 NVMe) |
PCケース | Fractal「Define 7 Compact」 (ミドルタワー、ATX) |
電源ユニット | SUPER FLOWER「LEADEX VI PLATINUM PRO 1000W」 (1000W、80PLUS PLATINUM) |
OS | Microsoft「Windows 11 Pro」 |
GLACIER ONE 240 T30は38mm厚ラジエーターと、実測で約32mmになるファンで、取り付けスペースに約70mmのスペースが必要になる。テストではDefine 7 Compactに、PCケース - ラジエーター - ファンの順に取り付け。ビデオカードはカード長が294mmのPalit「GeForce RTX 3080 Ti GamingPro 12GB」がギリギリだが収まった。
Core i9-12900Kを余裕で冷やせるパフォーマンスを発揮!
Core i9-12900KのPower LimitはPBP、MTPともに実質無制限となる4096Wに設定している。ストレステストには「CINEBENCH R23」を使用し、レンダリングが30分間連続実行される「Minimum Test Duration:30 minutes」を実行した。テスト中のCPU温度などは「HWiNFO64 Pro」で記録し、テスト後半10分間の推移を抽出している。
ファンのPWM制御はマザーボードデフォルト設定で、T30-120の動作モードはAdvanced mode、Performance mode、Hybrid modeをそれぞれ試している。また、ポンプの回転数は100%に固定しており、2700~2800rpm台で動作していた。
38mmのぶ厚いラジエーター&T30-120の高風量が効いて、CPU温度(CPU Package)はAdvanced modeで最高80度、テスト後半10分間の平均77.29度と、非常に高い冷却性能を示している。さらに、T30-120の回転数は最大の3000rpmに達しておらず、2400rpm前後で動作していたので、まだ余力を残していると言えるだろう。PCケースは机下に設置してテストしているのもあり、外気温が16度前後と低いのもあるが、Core i9-12900Kがフルロードされた状態かつPCケースに収めた状態で、この温度は魅力的だ。
最大回転数が2000rpmになるPerformance modeも、十分高い冷却性能を発揮しており、最高温度は86度に達するが平均温度は81.47度となっている。回転数は1870rpm前後なので、最大性能とみても良いだろう。
セミファンレスで動作し、最大回転数も1200rpmまでダウンするHybrid modeは、さすがに最大、平均ともに90度に達するがCPUがフルロードされることはあまりないゲーミングや、写真の現像、編集などといった用途がメインならまったく問題ない温度と言える。
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