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松村太郎の「"it"トレンド」 第312回

スマホから自動車を買う テスラのユーザー体験

2022年03月19日 12時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

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 Tesla Model 3に試乗したのが1月15日土曜日の午後。その日の夕方、スマートフォンから購入することになりました。スマホから購入したものとしては、過去最高額の買い物になります。しかも自動車でした。

 テスラのウェブサイトにアクセスすると、トップ画面にModel 3の写真があり、そのすぐ下には「カスタムオーダー」と「在庫車」のボタンが用意されています。これらのボタンが、すでにクルマの購入手続きの開始を意味します。

 カスタムオーダーは完全な新車の発注で、この原稿が公開されるタイミングでは12〜16週、つまり3〜4ヵ月かかる状態です。筆者が発注した1月15日は、これが9〜12週(2〜3ヵ月)であり、その後確認すると4〜9週(1〜2ヵ月)に短縮されていました。

 昨今の半導体不足も相まって、クルマの納期は長期化が進んでいます。特に輸入車の場合は半年から1年待ちは珍しくなく、車種によっては4年先の新車を予約して確保することもあるほどです。

 そういう意味では、3〜4ヵ月で納車されるだけでも早い方でしたが、1月の段階での4週間というのは驚異的な早さだと思いました。製造は上海工場で、おそらく右ハンドルの日本車を固めて製造して、これをガンガンフェリーで運んで納車ラッシュを決めようという算段が透けて見えます。

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