このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

最高峰性能の小型マシン「Mac Studio」に新iPhone SE/iPad Air登場! 2022年春のApple Event 第32回

「高品質で美しい」だけではない、ディスプレイというジャンルをを超えた価値

アップル「Studio Display」ですべてのMacが生まれ変わる【本田雅一】

2022年03月18日 12時00分更新

文● 本田雅一 編集●飯島恵里子/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

背面にはThunderbolt 3(USB-C)ポート×1、USB-Cポート×3

長く使える価値ある1台に

 ディスプレイとして優れた製品はこれまでにもあったが、表示品質以外のさまざまな要素も持ち合わせ、その全てが優れた製品はこれまでに存在していなかった。

 Mac専用(一部のiPadでも利用できるが)であり、ファームアップにもMacが必要となるなど、幅広くいろいろなコンピュータで使えるディスプレイではない。しかし、Macを中心に考えた場合は、Thunderboltが接続インターフェイスの主流である限りに置いて、末長く使える価値ある一台に仕上がっていると思う。

 最近、定期的に開催している筆者のYouTubeライブで「M1搭載Mac miniでは2Dグラフィクス制作には不向きでしょうか? 自宅で作業するためにStudio Displayをと思っていますが、Mac Studioにまでは手が出ません」という質問があった。

 「M1ならば十分にパワフル。Studio DisplayならばMac miniでは得られない内蔵カメラ、マイク、スピーカー、True Tone、リファレンスモードなどが利用でき、Mac miniの本来の実力を底上げしてくれますよ」というのが僕の答えだったが、まさにそれこそがこの製品の価値だろう。

 今後も例えば、Mac miniのアップデートでM1 Proが搭載されることがあれば、本機との組み合わせでそれらの価値を利用できる。MacBook Proユーザーならば、内蔵ディスプレイと同じ体験を外付けディスプレイでも得られる。一方でMac以外のコンピュータとの接続や、Macがサポートしていない表示モードは考慮されていない(例えば120Hz表示)。

 とはいえ今回発表された一連の製品の中で、おそらく最も長く愛用できる製品だ。

 

筆者紹介――本田雅一
 ジャーナリスト、コラムニスト。ネット社会、スマホなどテック製品のトレンドを分析、コラムを執筆するネット/デジタルトレンド分析家。ネットやテックデバイスの普及を背景にした、現代のさまざまな社会問題やトレンドについて、テクノロジ、ビジネス、コンシューマなど多様な視点から森羅万象さまざまなジャンルを分析する。

 

■関連サイト

前へ 1 2 3 4 5 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII.jp RSS2.0 配信中