オプテージが展開するモバイルサービス「mineo」は、2022年春に展開する新サービスを公表。平日の昼(12~13時)に速度制限する代わりにデータ使い放題の新プラン「マイそく」、業界最安水準でアプリ不要の「かけ放題」オプションなどを順次開始する。
昼休みの1時間は32kbpsも それ以外は1.5Mbps/3Mbps
新発想の料金プラン「マイそく」
まずは新プランの「マイそく」(3月7日開始)。MNOから帯域単位で通信回線を借り受けるMVNOのサービスでは、ユーザーの利用が最も集中する昼休みの時間帯はどうしても速度が低下することが否めない(昼休みでも速度が落ちないレベルで帯域を確保するとその分が料金に反映されてしまう)。
mineoでは以前から、昼休みにデータ通信を控えることで特典が得られる「ゆずるね。」といった新たな取り組みをしていたが、その発展型となるのが本プランとなる。
具体的には平日の昼間(12~13時、祝日を含む)は32kbpsとほぼ通信が絞られる代わりに、それ以外の時間帯は最大1.5Mbpsまたは最大3Mbpsで使い放題となるというもので、料金は前者の「スタンダード」が月990円、後者の「プレミアム」が月2200円(データSIM、音声SIMとも同額)。ただし、3日間で10GB以上利用時は翌日から翌々日の朝まで同じく32kbpsの速度制限が実施される。
とは言え、平日昼休みの時間帯でもデータ通信が必要な日もある。そこで速度制限を解除する「24時間データ使い放題」(1回330円)を用意している。このオプションの適用中は前述の速度ではなく、通常のmineoのプランと同等の速度で利用可能。オプションはmineoアプリまたはマイページから購入でき、1~2分後には適用されるとのことだ。
3社のネットワークのいずれでもアプリ無しで可
月1210円で使える「かけ放題」オプション
続いては通話定額オプションの刷新(3月1日開始)。従来は1回10分まで定額の「10分かけ放題」(月935円)と30分/60分相当の通話料が含まれる定額が用意されていたが、今回「10分かけ放題」「時間無制限かけ放題」に整理したうえで、料金も月550円と月1210円とMVNOでは最安クラスの水準に設定している。
また、両オプションともに専用アプリは不要で、通常の通話アプリから電話をかけても定額が適用される。この通話定額は、中継電話と設備側で番号を自動付加するオートプレフィックスの組み合わせで実現している。mineoのサービスは、ドコモ/au/ソフトバンクの3社のネットワークから選択可能だが、3社すべてでオートプレフィックスが可能になる時期を待った結果、このタイミングでのリリースになったと説明している。
使い切れなかった通信量の有効期間を
無期限にする新オプション「パスケット」
最後は4月開始予定の「パスケット」(月110円)。MVNOの格安SIM/サブブランドでは、使い切れなかった通信量を翌月に繰り越せるプランが主流だが、その通信量の有効期間は繰り越した月までというものが大半だ。「なぜ有効期限はあるの?」というユーザーの声に応える形で誕生したのが本サービスとなる。
手持ちの通信量のうち、使う予定のない分を「パスケット」と名付けられた仮想的な倉庫に入れておくと、その通信量は有効期限がなくなる。ユーザーは必要に応じて、その倉庫から引き出して利用できる。倉庫の容量は最大10PBと実質的には無制限と言える。なお、今後は「貯める楽しさ」「増える楽しさ」を提供すべく、ランキングでの特典なども検討しているとのことだ。