近年、ゲームコントローラーを備えたゲーム機型のモバイルPCが増えている。そうした、ゲーム機型モバイルPCは出始めた頃、インテル製CPUを採用する製品がほとんどだったが、最近では「AYA NEO」を筆頭に、徐々にモバイル向けのAMD製Ryzen APUを採用してきている。
実際に秋葉原にある小型PC(UMPC)の専門店である「ハイビーム秋葉原店」でも、Ryzenを採用するゲーム機型モバイルPCの取り扱いが増えてきた。
たとえば、クラムシェル型でキーボードの上にアナログスティックなどを配置した「GPD WIN Max 2021」は、クラムシェル型なのでノートPCライクで使える。小型なのでキー入力はややし辛いが、ちょっとしたオフィスワークもできる。
以前紹介した「AYA NEO」は、Ryzenをいち早く採用。AMD「Ryzen 5 4500U」を採用する「AYA NEO 2021」の他、AMD「Ryzen 7 4800U」を備える「AYA NEO 2021 Pro」を追加。カラバリは白と黒がある他、限定カラーの最上位モデルとして「AYA NEO 2021 Pro RETRO POWER」の出荷も始まっている。
また、現状販売されている製品で、最も大きいサイズの8.4型ディスプレーを備えた「ONE XPLAYER」にも、Ryzen APUを搭載した「ONE XPLAYER AMD」が登場した。「ONE XPLAYER AMD」は、「Ryzen 7 4800U」または最新の「Ryzen 7 5700U」を備え、現状最も高性能なモデル。他の製品よりはサイズが大きく、やや重量はあるが、その分パワフルな動作を実現している。
最近のゲーム機型モバイルPCに採用されているインテル製CPUは、Tiger Lake世代以降で内蔵GPUに「インテル Iris Xe グラフィックス」を備えている。そのため、Ryzen APUよりもGPU性能でやや勝っていることが多いが、4コア/8スレッドどまり。8コア/16スレッドの「Ryzen 7 4800U」などはコア数で勝り、マルチ作業においては優位になる。
高性能なビジネスノートPCと同等の性能を持ち、自宅やホテルではテレビに接続し、メインPCとしても活躍する。では、実際にどのぐらい実用的なのか「Ryzen 7 5700U」を搭載した「ONE XPLAYER AMD」を使って紹介したい。