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アイロボット「ルンバ j7」シリーズ発表:

うんこよけルンバ、かっこよく登場 正直メッチャおすすめです

2022年02月02日 10時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita) 編集● ASCII

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感激!トミカをよけたルンバ

 実際の環境ではどうかなということで、自宅でルンバ j7+の試用機を使ってみました。

 うちにはペットはいませんが、1歳と4歳の子どもがいます。4歳児は「ルンバがかっこよくなった!」とめざとく見つけていました。普段使っているのはEcovacsのDEEBOT OZMO 920。あれも悪くないデザインなのですが、フラットなグラファイトの天面はやはりかっちょいいです。

LEDを輝かせながら走るルンバ j7

 そして期待は障害物です。どれくらいよけてくれるんでしょうか。

 Amazon Echo Dotに「アレクサ掃除して」と声をかけて掃除をさせてみると、MacBook Proの電源ケーブルも、ファンヒーターの電源コードも、ホットカーペットの電源コードもよけてくれました。この3本はいつも巻き込まれないようにするのが面倒だったので感激です。

 ルームシューズやPCリュックの肩ひもなどをよけてくれたのもありがたいのですが、驚かされたのは子どものおもちゃ。4歳児がよく遊んでいるおもちゃをリビングに出したまま掃除してもらったところ、ほとんどのおもちゃを見事によけてくれたのです。お前すごいな!!

Before

After

 恐竜フィギュアはコツンと当たって後ろに倒れましたが、トミカとプラレールは無傷。家事代行のプロはおもちゃを動かさず掃除すると言いますが、ルンバがプロに近づいたと感動しました。

 パナソニックのRULO MC-RSF1000、Roborock S6 MaxVなど障害物回避機能を備えたロボット掃除機で試したときはトミカもプラレールも飲みこんでしまいました。ルンバ j7はカメラが広角寄りになり、多くのデータを学習したことで認識精度がよくなっているのだと思います。

 ただ、正面から障害物に向かってきたときは回避できたものの、脇から曲がってきたときは検知が追いつかないのか、おもちゃを巻き込んで走行してしまうことがありました。ルンバは「がんばれゴエモン」のペンキ塗りのようにカクカクとした矩形走行をするので、曲がり角にあたる壁沿いに障害物があると巻き込まれやすいのかもしれません。それでもトミカだけはまったく巻き込まなかったので、サンプルの多さが影響している可能性もあります。

プラレールは巻き込まれることもあった

 検知した障害物は、運転終了後アプリから教えてくれます。AVボードの後ろにあるコード類など気付いていなかった障害物も認識してくれていました。

清掃終了後に障害物の評価(レビュー)をする

プラレールの線路をちゃんと障害物として認識している

ランタンの背後にあるコードも障害物として認識された

クリーンベースはうるさいが性能に満足

 アプリでは、運転開始/停止のほか、スケジュール設定、運転履歴確認、清掃モードの設定などが可能。自動作成されるマップは境界線で区切って「リビングルーム」「キッチン」「書斎」などと名前を決め、指定の部屋だけ清掃させるという動作が可能。これが相当便利です。

自動的に間取りを認識

境界線を調整して部屋を分ける

 吸引力を含めた清掃能力はi7と同等で、最上位機種のs9には届かないものの、フローリング中心の生活なら十分満足です。安いロボット掃除機は砂ごみや壁際のごみを残してしまうこともありましたが、j7は残さず。すべての部屋をきちんと掃除してくれる割合もほぼ100%でした。Ecovacsくんはなぜかたまに掃除をサボることがあるんですよね……。

 清掃終了後は、クリーンベースが自動的にごみを吸い上げます。ごみを吸い込むときの音はうるさいです。ルンバ i7+を使っていたときも「うるせえなー」と思っていたのですが、同社によれば、吸引力がないとルンバ本体にゴミが残ってしまうので、これくらい派手な音がしたほうがいいという話でした。そう言われると納得です。

 ただ、パナソニックのダストボックスを分離させたコードスティック掃除機の場合は「強→弱→強」と段階的に吸引力を変えることで吸い残しをおさえていたので、吸い込みの機構で工夫ができるところかもしれません。

 ちなみにi7+は赤外線でクリーンベースを認識していましたが、j7+はカメラで認識するため、ベースにQRのようなコードがついていました。帰還率は100%です。

カメラセンサー認識用のコードがついている

 なお、誤解しがちですが、クリーンベースがあってもルンバがメンテナンスフリーになるわけではありません。本体やクリーンベースの天面にはホコリがつもるので拭く必要があります。ダストケースのフィルターは週1回、本体底面は1ヵ月に1回のお手入れが必要です。充電端子がさびついたり、センサーが汚れると動かなくなってしまうこともあるのでお手入れは割と必須なのですよね。

フィルターなどはお手入れが必要

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