医療・ヘルスケア領域での活用を目指す「フレキシブル超音波センサ」を開発
(株)CAST
株式会社CASTとNOK株式会社が共同で開発
NOK株式会社と熊本大学発ベンチャーの株式会社CASTは、共同で、医療・ヘルスケア領域での活用を想定した「フレキシブル超音波センサ」を開発しました。 「柔軟性があり曲面にフィットする」、「薄型のため装着性に優れる」という特徴を有する超音波センサで、エコー画像の取得が可能です。従来では医療現場に限って使用されてきた超音波エコーをはじめとする超音波センシングを、より簡素にヘルスケアを含め幅広い分野で活用頂く事ですべての人に健康と福祉をもたらす未来を目指します。
NOK株式会社(本社: 東京都港区芝大門1-12-15、以下「NOK」)と熊本大学発のベンチャー企業である株式会社CAST(本社: 熊本県熊本市中央区黒髪2-39-1、以下「CAST社」)は、共同で、医療・ヘルスケア領域での活用を想定した「フレキシブル超音波センサ」を開発しました。
従来では、医療現場に限って使用されてきた超音波エコーをはじめとする超音波センシングを、より簡素にヘルスケアを含め幅広い分野で活用頂く事ですべての人に健康と福祉をもたらす未来を目指します。
〇製品内容
どこでも、誰でもエコーのような超音波センシングを可能とすることを目的にしたフレキシブル超音波センサです。従来剛体であった圧電体(センサ素子)に対し、CAST社の開発したフレキシブルな圧電体を使用する事で、「柔軟性があり曲面にフィットする」、「薄型のため装着性に優れる」という特徴を実現しています。
〇株式会社CASTについて
CAST社はコア技術であるゾルゲルスプレー法※によって、フレキシブルで薄いセンサを開発しました。1,000℃での動作実績を持つ耐熱性を持ち、狭い場所や頻繁に着脱が難しい場所にも邪魔にならず取り付けが可能です。現在、高温配管の長期モニタリングや高温部の稼働時検査(配管の肉厚や欠陥)、高所等の稼働時モニタリングに向けて、工場向けにセンサを中心としたモニタリングシステムの販売を開始しております。
CAST社は、“Sensible Sensing”を理念として、高品質かつ多様なセンサをIoTの時代に即した計測システムとして提供することで、より便利で安全な世界の実現を目指しております。
※圧電セラミック粉と圧電ゾルゲル溶液を混合攪拌したものを、スプレー塗布して付着させるCAST社独自の技術
〇NOKのライフサイエンス分野の取り組み
NOKグループでは自動車部品事業、電子部品事業で培った技術と経験のシナジー効果により、ライフサイエンス分野等新領域での活動をますます推進し、皆さまのQOL(クオリティー・オブ・ライフ)の向上に貢献していきます。
【例:株式会社Dinowと共同開発「DNA損傷評価】
DNAの損傷から健康を考える新しいヘルスケアの実現を目指したサービスです。Dinow社と国立大学法人 茨城大学との共同開発で、白血球からDNAの損傷を可視化する技術を構築し、NOKでは白血球を捕捉するチップを開発しました。DNA損傷評価技術を用いて放射線の体への影響をより感覚的に理解し、自身で管理できる社会を目指しています。