Green Hills SoftwareとApex.AI、生産性を重視した安心・安全な自動運転ソフトウェアプラットフォームソリューションを提供
Green Hills Software Ltd
次世代自動運転システム向けROS 2対応フレームワーク「Apex.OS」のASIL D基盤として「INTEGRITY RTOS」を採用
組込み機器の安全性とセキュリティの世界的リーダーであるGreen Hills Software(本社: 米カリフォルニア州サンタバーバラ)は、モビリティソリューション向けに安全フレームワークおよびミドルウェアを提供するApex.AIと共同で、安全・セキュリティが重要な輸送ソリューション向けのROS 2対応開発フレームワークの提供を開始したと発表しました。この高度に最適化されたソリューションは、INTEGRITY(R) RTOSの安全性とセキュリティを、ROS 2から分岐したApex.AIのApex.OSと組み合わせたソフトウェアプラットフォームで、リアルタイム性、信頼性、決定性、セーフティークリティアプリケーション向けに認証されたものとなっています。このソリューションにより、OEMやTier 1は、ADASや自律走行など、ISO 26262 ASIL Dを含む最高レベルの自動車安全性が求められる車両領域において、ROS / ROS 2プロトタイプの迅速かつ低コストの生産を実現することができます。
セーフティクリティカルな輸送システムのデベロッパは、ROS / ROS 2で開発したプロトタイプを、製品に特化したリアルタイムかつ安全認証されたコンピューティングプラットフォームから生産に上手に移行する過程の困難に直面しており、高性能なエンジニアリングミュールテスト車両から、生産用車両への移行は困難です。量産車のコンピューティングプラットフォームは、異種混合のマルチコアプロセッサ、限られたメモリ、混合型のクリティカルティサービス、複数の非同期通信ネットワークなどの複雑な組み合わせで構成されています。さらに、量産車には、自動車安全規格ISO 26262や自動車サイバーセキュリティ規格ISO 21434で定義された、高い信頼性、リアルタイム決定性、安全性、セキュリティが求められます。Green Hills SoftwareとApex.AIの製品と専門知識は、このような目的に応じた生産への道筋を提供します。
Apex.AI社の製品担当バイスプレジデント兼チーフエバンジェリストであるJoe Speed氏は、次のように述べています。「Green Hills社は、ADASや自律走行などの自動車分野で、デベロッパがプロトタイプを迅速に製品化する方法について、当社のビジョンに共感してくれています。私たちが共に行っていることは、次世代のソフトウェア・デファインド・カーを実現するための手法の一部です」
Green Hills Softwareのビジネス開発担当バイスプレジデントであるDan Menderは、次のように述べています。「Green Hillsでの提供実績がある、安全でセキュアなINTEGRITY RTOSとROSを意識した先進の開発ツールと、業界最先端のC/C++コンパイラとの組み合わせは、今日の自動運転システムに向けた製造中心のApex.AI ROS 2安全フレームワークとミドルウェアに必要な基礎を提供しています。Apex.AIチームとのコラボレーションにより、OEMとそのパートナーには、高度に最適化されたROS 2ベースの基盤ソフトウェア開発プラットフォームを提供し、OEMは独自のソフトウェア定義車両アプリケーションの差別化に注力することができます」
INTEGRITY RTOSセパレーションカーネルは、ISO 26262 ASIL Dの事前認証を受けており、自動車用サイバーセキュリティ規格ISO 21434を採用しています。Apex.OSやApex.Middlewareのような重要な機能を果たす複雑なソフトウェアを、プラットフォームの重要度の低い部分から分離して実行、保護するために必要な安全・確実、かつ確定的なランタイム基盤を提供します。INTEGRITYは、悪意のイベントや意図しないイベントに直面した場合でも、重要なソフトウェアコンポーネントとそうでないものを安全に分離し、システムに不可欠なアプリケーションが必要なハードウェアおよびソフトウェアリソースを受け取ることを保証します。さらに、ROS を意識した高度な MULTI(R) 統合開発環境 (IDE) は、開発者が最も困難なソフトウェアのバグを迅速に発見し修正できるよう支援し、開発時間とコストを削減しながらコードの品質を向上させることができます。ISO 26262 ASIL Dの安全認証を受けたコンパイラと、安全認証を受けたC/C++ランタイムライブラリを備えたMULTI IDEは、安全認証を必要とするシステムクリティカルなアプリケーションコードの作成に適したツールを開発者に提供しています。
Apex.OSは、リアルタイムで機能的に安全なROS 2ディストリビューションで、基盤となるハードウェア、ミドルウェア、カーネル、インターフェース、ドライバーの複雑さを、使いやすく、堅牢で信頼性が高く、安全なAPIに抽象化しています。Apex.OS Certは、ISO 26262 ASIL DのTÜV Nord認証を受けています。Apex.Middlewareは、データのサイズや種類にかかわらず、ゼロコピーでアプリケーション間の発見と通信、小さな固定レイテンシとCPUバジェットコストを提供します。
入手方法
このソリューションは、早期に認定されたお客様には本日より提供されます。詳細については、Green Hills Softwareにお問い合わせください。
グリーン・ヒルズ・ソフトウェアについて
1982年に創業したグリーン・ヒルズ・ソフトウェア(Green Hills Software、以下: GHS)は組み込み分野においての安全性とセキュリティに関して世界的なリーダーです。2008年に開発したGHSのINTEGRITY(R)-178は、NIAP(NSAとNISTで構成のNational Information Assurance Partnership、国家情報保証パートナーシップ)からセキュリティ規格EAL6+のHigh Robustnessの認定を受けた最初にして唯一のオペレーティング・システムとして、これまでのあらゆるソフトウェア製品の中で最高レベルのセキュリティを実現しています。GHSのオープン・アーキテクチャー統合開発ソリューションは、機能安全認証が必要な軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、コンシューマーその他マーケット向けの高度な組み込み型で絶対的な安全性を持ち、高い信頼性のアプリケーションに対応します。本社は米カリフォルニア州サンタバーバラ、欧州本社は英国にあり、アジアパシフィック(APAC)の本社は東京にあります。GHSの詳細はhttps://www.ghs.com/japan/index.html をご参照ください。
Green Hills、Green Hillsのロゴ、INTEGRITY, MULTIは、米国および/または国際的にGreen Hills Softwareの商標または登録商標です。その他すべての商標は、それぞれの所有者に帰属します。