スマホに触れずやる気につながる勉強法
学生はSNSを勉強のためにも使う。以前、InstagramやTwitter、またTikTokでも勉強垢が流行している旨をご紹介した。そして最近、InstagramやTikTokなどで「タイムラプス勉強法」が人気となっているのでご紹介したい。
気づいたらスマホをいじってしまい、勉強が進まない――これは学生だけでなく大人も陥ってしまいがちな罠だ。同様に悩んでいたある高校生は、学校の先生に相談したところ、「タイムラプス勉強法」を勧められたという。「SNSも好きだし、きっと向いていると思うよと言われた」。

「タイムラプス勉強法」は5.5万件以上投稿されている

TikTokでは再生回数880万件以上
スマホの誘惑も断ち切れて一石二鳥!
タイムラプス勉強法とは、スマホで学習している様子をタイムラプス撮影するというものだ。iOS端末なら「カメラ」アプリの「タイムラプス」で、Android端末なら「Lapse It・Time Lapse Camera」「Framelaps」などのアプリを利用すれば撮影できる。
動画は学習中の手元を中心として、時計も映るように撮影することが多い。針の動きで時間の経過が、ノートが埋まっていく様などで学習の進み具合もわかる仕組みだ。
ところで、この撮影法が「勉強法」なのには訳がある。先ほどの高校生は、実行してその理由がわかったという。「撮影している間はスマホに触れず、撮影しているからサボることもできないので、集中できる。記録として残るし、終わった後に達成感もすごい」。
また、他人の目があるとサボりづらくなるので、ビデオ通話やDiscordなどでつながりながら勉強することもあるという。「画面やスマホの向こうで友だちも勉強していると思うと集中できる」そうだ。勉強垢はもともと人と励まし合いながらする勉強法だが、他人の目がある状態を作ることでさらに集中しやすくなるというわけだ。
勉強のほかにも「タイムラプス料理」「タイムラプス掃除」など家事全般をタイムラプス動画で撮影することで家事のモチベーションを上げるといった応用も効くので、気になる方は試してみてほしい。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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