
塗装の乾燥を待てずに組み立て開始
仮組みをしてきちんと組み立てられることを確認し、塗装を済ませたモトコンポの自作トップカバー。今回は組み立てます。

塗装前に組み立てて、不具合がないかをチェック

ABSの板を加工し、カウルと同じ色に塗装しました

固定する金具も同色に
カバー本体は黒いABSの板で作りました。裏には厚さ調整と防振対策を兼ねた防音テープを貼り、配電盤の扉などをロックする金具を流用して四隅を固定します。
塗装に使ったのはカウルを塗った時と同じKRYLON CAMOUFLAGEのSANDカラー。黒も悪くないんですが、全体をサンドカラーにしたかったのでカウルと同色にしました。
KRYLON CAMOUFLAGEは塗装後1週間で完全硬化し、傷つきにくくなります。で、前回は「塗装に焦りは禁物なので、1週間待ちましょう」と書いたんですけど、待ちきれずにすぐ組み立ててしまいました。
しかもせめて1時間経てばベタベタと触っても大丈夫なぐらいに乾燥するのに、15分ほどで手に付かなくなったところで組み立て始める始末。おかげで金具を付けたり外したりしたら、、金具とABS板が接する部分の塗料が少し剥がれてしまいました。やはり塗装に焦りは禁物です。
トップカバーに金具を取り付けます
固定用金具は本体と、アームを引っ掛けるキーパーというパーツに分かれています。トップカバー側に本体部分、カウルにキーパーを取り付けます。

塗装したABS板に金具の本体を取り付けます。これでトップカバーは完成
金具の固定は2本のネジ。塗装前に一度組み立てているので取り付けに問題はありません。前後左右の合計4ヵ所に取り付けます。
予定では金具は端から1cmぐらい内側に付くはずだったんですけど、ネジ穴を開ける時に位置を間違えたため目一杯端っこに寄ってしまいました。でもスプリングがちょうどトップカバーの縁に来るので、これはこれでピッタリ感があってイイかもしれません。
金具を付けたらトップカバーは完成です!
キーパーを付けたらできあがり
カウル側のキーパーもネジ2本で固定します。

塗装したキーパーをカウルの上面に取り付けます
このキーパーはネジ穴が横に付いているので、カウルの縁が狭いモトコンポには最適。外側に付いているタイプだとキーパーが内側に飛び出すため、トップカバーにぶつかってしまいます。

右のようなタイプだとキーパーが内側に飛び出してしまいます
銀色のキーパーは最初に買ってみた2種類の金具のうちのひとつです。本体は小さいんですけど、キーパーが8mmぐらい飛び出してしまいます。このぐらいならなんとかトップカバーが入るかなと思ったんですけど全然ダメでした。そりゃ左右で1.6cmも狭くなるんだから入るわけないですよね。
4ヵ所にキーパーを取り付けたらカウル側も完成。自作トップカバーのできあがりです。
完成かと思ったらまたミスが
完成したカウルを車体に取り付け、トップカバーをはめ込みます。あとは前後左右4ヵ所の金具のアームをキーパーに引っ掛けてパチンパチンとロック……と思ったらここでまた問題が!

なんということでしょう。金具がシートが当たってしまい、トップカバーがきちんと入りません
なんとリア側の金具がシートにぶつかってしまったのです。金具をオープン位置にできないのはもちろん、そもそもトップカバーを定位置にはめ込むことさえできません。
これに比べたら塗装の剥がれなんてかわいいものです。金具を取り付ければ見えなくなりますし、最悪、スプレーでちゃちゃっとレタッチすればいいんですから。
敗因は確認の怠り
失敗の原因はシートの動きを把握できていなかった点にあります。
モトコンポのシートは格納できるようになっていて、使用時は上に引き出します。このとき、斜め前に持ち上がるようになっていたんですよね。あんまり乗っていないためちゃんと覚えていなくて、てっきり真上に上がるものかと……。トップカバーに2cmちょっと被り、まんまと金具に被ってしまいました。
なんという失態。取り付け位置に問題がないかなんて、穴を開ける前に当然確認すべきだし、せめて仮組みの時にチェックすべきでした。

無理矢理押し込んでみたらシートの下に入りはしましたが、金具の操作は無理
シートの下にギューっと押し込んだら一応入りましたけど、金具を開くことができないので入っただけでは意味がありません。あと4、5cmは必要です。
金具の位置を修正するしかありません
これはもうどうにもならないので、後ろの金具をシートにぶつからない位置にずらすしかありません。同じ失敗をしないように、今度は金具を置いてみて確認しながら作業を進めます。

後ろ側の金具を外してトップカバーを取り付けてみました
後ろ側の金具を外し、前だけロックして位置を決めます。

金具のアームをキーパーに引っ掛けパチンとロック。前側は問題ありません
前側の金具は問題なくロックできるので、このままでオーケー。
金具1個分ずらします
金具の位置はキーパー1個分前にずらせば大丈夫そうです。

後ろの金具はこのぐらいの位置に修正します
キーパーを固定してる前側のネジ穴を後ろ側として使えば新たに前側に穴を1個開けるだけで済みますが、また失敗したら嫌なのでもう少し前に設置します。

元のキーパーにピッタリくっつく位置に取り付けることにしました
元のキーパーにくっつけて並べると、さらに1cm前方に取り付けることになります。これなら確実に問題なく金具を開くことができるので新しい位置はここに決定。
それにしても、せっかく穴を開けたのにまた開け直しです。しかも今度は元の穴を塞がなくちゃいけないという問題も。実用上はそのままでもいいんですけど、そもそも装飾としてトップカバーを作っているのに見た目を無視するわけにはいきません。

せめて完成イメージだけでも。とこんな感じに!
とんだ二度手間ですが、確認を怠ったんだから自業自得です。次回は修正作業をして、今度こそ完成させたいと思います。

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