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オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第311回

中古のモトコンポのトップカバーを自作、失敗したネジ穴を修正します

2021年12月26日 17時00分更新

文● むきみ(@TK6506) 編集● ASCII

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金具の位置を直します

 ABSの板を切って作ったモトコンポの自作トップカバー。できあがったのはいいんですけど、塗装が終わってやっと車体に組み込み……というところで、カバーの固定金具がシートにブチ当たってしまうことが判明しました。

シートの下に金具がぶつかってしまい、金具の開閉ができないという事態に

 格納されているシートを引き出すと、斜め前に持ち上がってトップカバーに2cmぐらい重なるようになっていたんですよね。作っている時にはそんなことはすっかり忘れていて、真上に持ち上がると勘違い。金具をトップカバーの後端ギリギリに取り付けてしまったため、それはもうガッツリとぶつかることになってしまいました。

 金具の取り付け位置をマークした時に測り間違えて、本来より11mm後ろに付けてしまったんですけど、これが正しい位置にあっても11mmでは足りません。やはりぶつかってしまいます。最初からダメダメです。

 まあ、過ぎたことを悔やんでも仕方ないので、今回は取り付け位置の修正をしたいと思います。

古いネジ穴をごまかさなくては

 金具の位置を動かすためには、やらなくちゃいけないことが2つあります。1つは、当たり前ですが金具を固定するためのネジ穴を新しく開けること。

 これは前と同じ作業なので何も問題はありません。新しい位置に位置決めのマークを描いて、ドリルでチャチャッと開けるだけです。最初もそう思っていたのに11mm間違えたわけですけど、もう同じ失敗はしません。しないはず。

 問題はもう1つの方です。古いネジ穴。穴が開きっ放しではなんとも見栄えが悪い。これを何とかしなくちゃいけません。

 簡単なのは何かを貼って隠す手です。

 適当なシールでもいいですけど、自動車用品店でダミーリベットという良さげなものを見つけました。その名のとおりダミーのリベットで、リベットの頭部の裏に両面テープが貼られています。パネルの周辺にペタペタっと貼り付けると、そのパネルがリベット留めされているように見えるというファッションアイテムです。

 これなら見た目もいいし、なんせ貼るだけなのでお手軽です。

 それか、いっそ本物のリベットを打ってもいいかも。リベッターでバチンバチンと付けるだけなのでさほど手間でもありません。

 ただ、ダミーにしろ本物にしろ、いかにもそこに穴があります感が出ちゃいそうなのがネックなんですよね。できれば何事もなかったようにしたいところです。

 というわけで、穴は埋めることにしました。作業はちょっと大変だけど、上から塗装してしまえば穴があったことさえわからなくなるハズですから。

新しいねじ穴の位置をマークします

 では新しいネジ穴を開けていきましょう。最初の作業はカウルのねじ穴の位置決めです。

 カウル側に取り付けるのはキーパーというパーツ。金具のアームを引っ掛ける部分です。

左のキーパーが新しい取り付け位置。キーパー1個分、前にズラしています

 キーパーを1個分だけ前に移動させるとちょうどいい感じなので、既存のキーパーの隣にキーパーを置いて、それをガイドにします。

キーパーの穴をガイドにして鉛筆で十字を描きます

 車体両側のキーパーの2つの穴の中央にポチポチッと点を描いたら、次は前後左右の点と点を定規で結んでスッと線を引き、十字を描きます。

トップカバーにも位置決めのマークを描きます

 次はトップカバー。

 キーパーの穴と穴の真ん中に印を付け、トップカバーをはめ込んで前側の金具をロック。キーパーと同じく左右の印を定規で結び、トップカバーに線を引きます。これが金具の中心線になります。

 金具本体とキーバーの間の距離は前と同じでオーケーです。最初に開けた穴は本体金具とキーパーが近過ぎて穴を広げたので(第309回「中古モトコンポの自作トップカバーを塗装しました」)、修正後の位置にするのを忘れずに。

穴開けの手順は前にやったのと同じです

 穴は以前開けた時と同様の手順で開けていきます(第308回「中古モトコンポ、自作トップカバーの加工を開始するも痛恨のミス……)。開けなくちゃいけない穴はカウルの左右に4ヵ所、トップカバーの左右に4ヵ所の合計8個ありますが、ドリルを使えばあっという間です。

カウルとトップカバーに穴を開け直しました

 穴開けが終わったら、あとは金具を取り付ければ完成です。

無事移動完了。ですが、元のネジ穴がやっぱり目立ってしまいます

 こうしてみるとやっぱり古いネジ穴がめっちゃ目立ちますね。トップカバーが黒ならまだよかったんでしょうけども。

取り付けテストをします

 もう失敗したくないので、穴をふさぐ前に干渉テストをします。カウルを車体に取り付け、トップカバーをはめ込んでパチパチとロック。

これなら余裕で金具をオープンさせられます

 金具とシートの間にだいぶ余裕ができました。もうちょっと間隔が狭くてもよかったような気もしますが、またぶつかったら嫌なのでこのぐらいでヨシとします。

右側はギリでした

 ここでまた新たに気づいたことがありました。右側の金具がシートのロックレバーにぶつかる寸前でギリセーフ。

黒いのはシートをロックするレバー。金具の先端から数mmしか空いていませんでした

 もうちょっと金具が大きかったらぶつかっていたところです。左側を加工したら右側は同様に加工するという感じでやっていたので、レバーの事なんてすっかり失念していました。失敗の種はあちこちに潜んでいますね。危ない危ない。

 次回は穴埋め作業です!

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