Alienware25周年の本気が見えた
第12世代インテル Core プロセッサー搭載「New Alienware Aurora R13」を徹底解剖!圧倒的な存在感のプレミアムゲーミングPC (2/3)
2021年12月24日 11時00分更新
第12世代インテル® Core™ プロセッサーを中心にスキのないスペック
ここからは、実際にNew Alienware Aurora R13の性能について、各ベンチマークを通して検証していこう。今回お借りした検証機のスペックは以下の通りだ。
試用機のスペック | |
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CPU | Core i7-12700KF (12コア/20スレッド、最大5GHz) |
CPUクーラー | Alienware Cryo-Tech水冷システム |
メモリー | DDR5-4400MHz 32GB(16GB×2) |
ビデオカード | GeForce RTX 3080 Ti(12GB GDDR6X) |
ストレージ | 1TB NVMe M.2 PCIe SSD、 2TB 7200RPM SATA 6Gb/s |
電源ユニット | 750W 80PLUS PLATINUM認証 |
PCケース | クリアサイドパネル-ルナライト(シルバーホワイト) |
バックケーブルカバー | あり |
価格 | 47万8705円 (12月24日現在。Dell公式サイトにて20%OFFクーポン適用時) |
なお、AlienwareのゲーミングPCには、「Alienware Command Center」というユーティリティーソフトがインストールされており、前述したLEDライティングの設定や、PCのパフォーマンス設定が手軽にカスタマイズできるようになっている。
ライティング演出やパフォーマンスの設定は、ゲームごとにプロファイルを作成しておくことも可能だ。
今回は、Alienware Command Centerで、電源を「高パフォーマンス」、サーマルを「パフォーマンス」に設定したうえでベンチマークを実施している。
さて、まずは「Cinebench R23」で、CPUのパフォーマンスを測ってみよう。New Alienware Aurora R13では、CPUにAlder Lake-Sこと第12世代インテル® Core™ プロセッサーを採用している。構成によってCore i5-12600KFやCore i9-12900KFも選択可能だが、今回採用しているのはその中間のCore i7-12700KFとなる。
第12世代インテル® Core™ プロセッサーは、パフォーマンスの高い“Pコア”と省電力で高効率な“Eコア”という、2つのコアを組み合わせた設計が大きな特徴となっている。ゲームなど高いパフォーマンスが必要になる処理はPコアが優先して行い、バックグラウンドのタスクなどそれほど処理性能が必要ないものはEコアに割り当てることで、パフォーマンスと省電力性のバランスを取るという設計だ。
Core i7-12700KFの場合、Pコアが8基、Eコアが4基搭載されている。なお、Pコアのみハイパースレッディングに対応しているため、スレッド数は20になっている。ちなみに、型番末尾の「KF」は、オーバークロック可能な高性能モデルを指す「K」付きのモデルとCPU性能は同等だが、内蔵GPUが搭載されていないことを表している。ビデオカードを搭載しているゲーミングPCであれば、あまり気にする必要はなく、そのぶん価格を抑えられるためコスパに優れているといえる。
Cinebench R23は、CGのレンダリングにかかった時間から、CPUのパフォーマンスをスコアー化するベンチマーク。Multi CoreではCPUのスレッドすべて使ったうえでのスコアーを、Single Coreではスレッド1つぶんでのスコアーを測る。今回は10分間連続で回した際の値を計測した。
スコアーは、Multi Coreで22624pts、Single Coreでは1906ptsという結果になった。参考までに、前世代のCore i7-11700KはMulti Coreで14700ほど、Single Coreで1550ほどというデータがある。それと比べると、Multi Coreは50%以上、Single Coreも20%以上と、圧倒的なパフォーマンスの向上が確認できる。
続いて、PC全体での各アプリケーションのパフォーマンスを測る「PCMark 10」でも、スコアーを取ってみた。ここではゲーミング性能以外の性能を計測する“Standard”テストを行っている。
PCMark 10の総合スコアーは8867という結果。その内訳を見てみると、アプリの起動速度やビデオ会議、ウェブブラウジングなどの快適さを見る「Essentials」が11531、スプレッドシートや文書作成ソフトといったビジネスアプリの快適さを測る「Productivity」が11238、写真編集などクリエイティブ用途の性能を見る「Digital Content Creation(DCC)」が14600という結果だった。
EssentialsやProductivityで11000を超えており、CPUやメモリーの進化が総合的な性能を引き上げているのが見られる。DCCの14600という数値は、GeForce RTX 3080 Tiの性能が数値を引き上げた結果だろう。
ストレージ性能はどうか、次は「CrystalDiskMark 8.0.4」でアクセス速度を測ってみた。今回の構成では、システムストレージに1TBのSSDと、データストレージとして2TBのHDDを搭載している。
メインとなるSSDは、シーケンシャルリードで6946MB/s、シーケンシャルライトで5198MB/sという結果。明記されていないものの、リード7000MB/sに迫る速度はPCIe 4.0接続の高速SSDをしっかりと採用していることがわかる。HDDはSATA接続らしい数値だが、あまり価格を引き上げずに2TBという容量が確保できるのが強み。写真や動画などのデータを保存しておくのに重宝するだろう。